ファミマ発ヒット!冷凍食品の常識が変わる?「手抜き」から「ごちそう」へ進化する食卓の今
かつて「手抜き」の代名詞のように語られがちだった冷凍食品。しかし今、そのイメージは大きく変わりつつあります。品質の劇的な向上に加え、価格や利便性の観点からも注目を集める冷凍食品は、もはや私たちの食卓に欠かせない存在となり、市場を席巻しています。
冷凍食品の売上が右肩上がり!市場を牽引する驚きの数字
冷凍食品への期待がかつてないほど高まっている背景には、消費額の継続的な増加があります。ここ10年で消費額は右肩上がりの成長を続け、2024年には前年比4.4%増の1兆3017億円を記録しました。特に業務用商品は大きく伸びており、家庭用は値上げの影響で一時的な減少が見られるものの、長期的な視点で見れば順調に成長を続けています。
また、近年は野菜価格の高騰を受け、手軽で栄養価の高い冷凍野菜の消費も伸びを見せています。(参考:日本冷凍食品協会調査)
「味がそれなり」は過去の話?進化を遂げた冷凍食品の品質
筆者自身も、コンビニで冷凍麺商品を購入した際にその美味しさに驚かされました。かつては「便利だが味はそれなり」というイメージが強かった冷凍食品ですが、その品質は目覚ましい進化を遂げています。
例えば、スーパーの冷凍食品売り場を見渡せば、お弁当の定番であるコロッケや揚げ物だけでなく、生麺に匹敵、あるいはそれ以上のコシを持つうどん、フライパンで焼くだけの本格餃子、さらには高級路線のビーフシチューやピザ、ハンバーグ、グラタンなど、そのラインナップは多岐にわたります。
コンビニ冷食の革命!「ワンプレート」で広がる食の選択肢
コンビニエンスストアでも冷凍食品は進化を続けています。チャーハンや麺類に加え、複数の味が一度に楽しめる「ワンプレート」商品が消費者の注目を集めています。
セブン-イレブンで今年5月に発売された「セブンプレミアムビビンバ&ヤンニョムチキン」(税込462円)は、ビビンバ、ヤンニョムチキン、チャプチェがワンプレートで楽しめる人気商品です。複数の主菜と副菜が一度に摂れる満足感に加え、同じボリュームの弁当と比較しても若干安価に設定されている点が魅力です。同シリーズには「グラタン&ハンバーグ」や「ミートドリア&ペペロンチーノ」などもあり、その日の気分に合わせて選べる楽しさも提供しています。
カップ麺を超える!?冷凍食品の驚異のコストパフォーマンス
現在の食卓における冷凍食品の立ち位置は、もはや「手抜き」や「非常食」ではありません。インターネット上では、「安くてうまい冷食」といったまとめ記事や、「カップラーメンとほぼ同じ金額の冷凍食品のラーメンの方が具が多い」という声が多く見られます。
実際、カップラーメンの価格は高騰しており、高級路線では300円を超える商品も珍しくありません。一方で、冷凍食品の麺類商品には200円台後半から300円台で、具材が豊富なものも多数存在します。ファミリーマートの「鶏ガラスープのコクと旨み具付き中華そば」は246円で、チャーシュー、メンマ、ほうれん草まで付いています。多くのカップ麺と比較しても「満足感」を得られるでしょう。
これにより、消費者の間では「保存食用ではなく、コストパフォーマンスを考えてあえて冷凍食品を選ぶ」という新しい意識が根付いてきているのです。
まとめ:冷凍食品は現代のライフスタイルに寄り添う「賢い選択」へ
冷凍食品は、その品質とラインナップの多様化、そして優れたコストパフォーマンスによって、私たちの食生活に革命をもたらしています。単なる「便利」なものから、忙しい現代人のライフスタイルに寄り添い、食の豊かさを提供する「賢い選択肢」へと進化を遂げた冷凍食品。今後もその進化は止まることなく、私たちの食卓をさらに豊かにしてくれることでしょう。
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