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【世にも奇妙な物語】視聴者を震え上がらせた"最恐"エピソード「恋の記憶、止まらないで」の深淵に迫る!

投稿日:2025年11月23日

1990年の放送開始以来、長きにわたり多くの視聴者を魅了し続けている『世にも奇妙な物語』。
これまでに500話を超える珠玉の物語が生み出され、岩井俊二監督や三谷幸喜氏といった日本を代表するクリエイターたちがその制作に携わってきました。
今回は、数あるエピソードの中から、特に「怖い」と話題を呼んだ"最恐エピソード"の一つをご紹介します。
それが2019年秋の特別編で放送された『恋の記憶、止まらないで』です。

「恋の記憶、止まらないで」あらすじ:無意識の盗作が招く呪いのメロディ

物語の主人公は、女優の斉藤由貴さんが演じる落ち目のシンガーソングライター、村瀬志保。
かつての輝きを失い、焦燥感に駆られる日々を送っていました。
そんなある日、彼女の夢に現れたメロディから新曲を制作すると、それがまさかの大ヒットを記録します。
しかし、その喜びも束の間。
志保は幼い頃のビデオ映像から、自らが作ったはずの歌が、実は地方ローカルCMのソングと酷似していることに気づきます。
無意識のうちに他人の曲を盗作してしまった罪悪感に苛まれる志保。
そして、そのCMについて調べていくうちに、恐ろしい「都市伝説」が浮かび上がります。
そのCMに出演していた歌手は突然亡くなり、CMはたった1回の放送で中止になったというのです。
志保が盗作してしまったのは、「呪いのCMソング」だったのです……。

令和に蘇るJホラーの系譜!視聴者を震わせた“最恐”の理由

この『恋の記憶、止まらないで』は、放送直後からSNSを中心に「怖すぎる」と大きな話題を呼びました。
その最大の理由は、本作が『女優霊』(1996年)や『リング』(1997年)といった往年のJホラー傑作群が持つ不気味な恐怖感を現代に蘇らせている点にあります。
作中には、どこか懐かしいビデオテープが登場し、CM中の歌手・宮島素子は長髪に白い服という、まるで貞子を彷彿とさせる出で立ち。
これらの古典的Jホラーのアイコンが見事に継承され、視聴者の心の奥底に眠る恐怖を呼び覚まします。
さらに、「抑圧された記憶の反復」や「1回しか流れなかった謎のCM」、そして「真偽不明の都市伝説」といった、近年インターネットをざわつかせている現代的なテーマも巧みに取り入れています。
Jホラー的表現が陳腐化し迷走していたとされる2010年代以降において、テレビ番組からこのような“最恐”の傑作が生まれたことは、非常に興味深い現象と言えるでしょう。

クリエイター必見!「無意識の盗作」が突きつける恐怖のメッセージ

本作が特筆すべきは、単なるホラーとしての怖さだけではありません。
「無意識の盗用」というテーマは、モノづくりに携わる全ての人々にとって、二重に恐ろしいメッセージを投げかけています。
アイデアの源泉はどこにあるのか、記憶と創造の境界線は曖昧なのか。
その問いは、幽霊の恐怖とはまた異なる、倫理的な冷たい汗をクリエイターたちに感じさせるはずです。
相手が幽霊であろうと人間であろうと、無意識のうちであっても盗用は許されません。
この作品は、クリエイターが常に心に留めておくべき、倫理と創作の間の危ういバランスを痛烈に突きつけます。

『世にも奇妙な物語』が描き出す恐怖は、単なる驚かしだけではなく、人間の深層心理や現代社会の闇を映し出す鏡でもあります。
『恋の記憶、止まらないで』は、その中でも特に記憶に残る「最恐」のエピソードとして、これからも語り継がれていくことでしょう。

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