猫の腎臓病に光明!新薬、年内にも実用化へ–治験成功、愛猫家の期待に応える
猫の死因トップとも言われる腎臓病。そんな「猫の宿命の病」と呼ばれる腎臓病の治療に、ついに画期的な新薬が登場する可能性が出てきました。研究開発を進めるAIM医学研究所(IAM)は、治験を終え、4月には国への承認申請を予定しています。早ければ年内にも実用化され、多くの猫と飼い主にとって希望の光となるかもしれません。
猫の腎臓病の現状と課題
ペット保険を手掛けるアニコムグループの「家庭どうぶつ白書」によると、猫の腎臓系の疾患は年齢とともに増加し、5歳以上では死因の約3割を占めています。加齢に伴う腎機能の低下は避けられないものと考えられていましたが、この新薬はそんな状況を変える可能性を秘めています。
AIM医学研究所の革新的なアプローチ
この新薬の開発の鍵を握るのが、宮﨑徹所長が1999年に発見したタンパク質「AIM」です。AIMは体内の老廃物を排除する働きがあり、宮﨑所長はネコのAIMが先天的に機能しないことが腎臓病の原因の一つであることを突き止めました。正常に機能するAIMを投与することで、腎臓病の進行を抑え、猫の全身状態を改善できることが期待されています。
治験結果と今後の展望
治験は、腎臓病のステージ3(比較的重度)の猫を対象に行われました。新薬を投与した猫では、病状の進行が見られず、むしろ改善が見られたとのこと。ステージ4(最も重度)の猫でも、通常数ヶ月の余命と言われる中、新薬投与後も元気な状態を維持している猫もいるそうです。なんと、臨床研究では5年以上生存している猫もいるとのことです。
愛猫家からの支援と新薬名公募
「ネコの宿命の病」治療への期待は大きく、これまでに約3億円もの寄付が集まりました。IAMは製薬ベンチャー「IAMCAT」も設立し、資金調達と製造拠点の確保を進めてきました。そして、いよいよ承認申請へ。宮﨑所長は「皆さんと一緒に作ってきたので、名前も一緒に考えたい」と、新薬の販売名を公募しています。詳細はIAMのウェブサイトで確認できます。
人への応用も視野に
宮﨑所長は、今回の猫薬開発で得られた知見を活かし、人の治療薬開発にも取り組んでいます。資金調達が順調に進めば、1年半ほどで治験のフェーズ1に入れる見込みです。「ネコ薬開発を通じてたくさんのことを学んだ。ネコに続き、ヒトの『治せない病』の治療につなげたい」と、宮﨑所長は力強く語っています。
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