ミドル世代こそチャンス!家業がなくても「事業承継」で起業できるって知ってた?
「事業承継」って聞くと、なんだか難しそう…って思っていませんか?実は、家業がない人でも、既存の事業を引き継ぐことで、ゼロから起業するよりもハードルを下げられる可能性があるんです!今回は、事業承継コンサルタントの田邊さおりさんに、事業承継の基本と、経営者にとって欠かせない「ある力」について伺いました。
事業承継ってどんな種類があるの?
事業承継には、大きく分けて3つの種類があります。
①親族承継:家族が事業を引き継ぐ、最も一般的なケースです。
②社内承継:会社の役員や従業員が社長になるケースです。
③第三者承継:会社や事業を、全くの他人に売却すること。これがM&Aと呼ばれるものです。
田邊さんは、特に第三者承継(M&A)をミドル世代におすすめしています。
なぜミドル世代に第三者承継がおすすめなの?
「第三者承継は、売り手と買い手の希望が合致すれば成立する、最も経済合理的な方法です。よく『小さい会社の方がスムーズに進むのでは?』と言われますが、実は逆なんです。小さい会社ほど、社長自身が会社そのもので、人脈やキャラクターで成り立っていることが多いので、買い取った側がうまく回せない可能性が高いんです。
一方、大きな組織は役割分担がしっかりしているので、誰かが辞めても補充できます。つまり、組織の規模ではなく、『事業の何を見て判断するか』が重要なんです。」
第三者承継で失敗しないために必要な「織り込み力」とは?
第三者承継にはリスクもあります。「実は、日本の9割の第三者承継が失敗しています。ただし、失敗とは『承継が成立しなかった』ことではなく、『期待していたほど事業成績が上がらなかった』ことを指します。」と田邊さん。
「多くの経営者は、第三者承継自体をゴールにしてしまいますが、株を移したら終わりではありません。働く人、取引先、それぞれの家族…様々な関係者がいることを忘れてはいけません。第三者承継は、異なるDNAを持つ2つの組織を1つにする大掛かりなイベントです。それぞれの組織は、すぐに変わることはできません。
だからこそ、承継前から事業や組織を良くしていくための長期的な戦略が重要です。その戦略を立てる上で最も大切な力は、“織り込み力”です。最大のメリットも最悪のシナリオも想定して準備し、それでも想定外の出来事が起きることも織り込んでおく。そんな力が必要なんです。」
ミドル世代だからこそできる「未来を織り込む」
「想定外の出来事は起きる」と聞くと不安に感じるかもしれません。田邊さんは、「不安を感じる方はたくさんいらっしゃいます。でも、裏を返せば、織り込み力を持って戦略を立てることができれば、どんな事業にも挑戦できる、とも言えます。」と語ります。
「『いつか辞めたくなったらどうしよう…』と不安に思うこともあるでしょう。そんな時は、『絶対にやめない覚悟を持つまで経営者にはならない』と考えるのではなく、辞めたその先まで計画しておけば大丈夫。これがまさに『織り込み力』です。
実際にどうするかは別として、辞める選択肢とその先の行動を考えておくと不安が軽くなります。特に40代以降の女性は、自分だけでなく身近な人の状況も変化し、見通しが立てにくい時期でもあります。そんな時こそ、事業を次の人に渡せるよう業務を仕組み化するなど、具体的な行動に落とし込みながら経営することもできます。漠然とした不安から目を背けず、納得のいく選択肢を持てるように向き合うことで、将来の不安をぐっと抑えられます。」
年齢を重ねる意義とは?
最後に、田邊さんはミドル世代の女性たちへメッセージを送ります。「私は年齢を重ねることを“マチュア(成熟)”と捉えています。ミドル世代というのは若い頃とは違う、本当の自分らしさを開花させられる時期です。視野が広がり、人を受け入れる器がある。これまでの経験あってこその魅力が十分にあります。そんなミドル世代の素晴らしい時間を無駄にせず、自分らしい選択をして、人生をより豊かにしていきましょう。」
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