筋肉隆々フェラーリ308!伝説のチューナー、ヴィリー・ケーニッヒが蘇らせた1980年代のアイコン
ドイツのチューナー、ヴィリー・ケーニッヒ氏が手掛けたフェラーリ308が、入念なレストアを経てその姿を現しました。ケーニッヒ氏は、フェラーリ308のポテンシャルに着目し、パワーを大幅に向上させることで、1980年代のアイコンを現代に蘇らせたのです。
天才チューナー、ヴィリー・ケーニッヒとは?
ケーニッヒ氏は、単なるチューナーではありません。彼は車の再設計を指揮するほどの才能を持ち、その仕事は小手先の改良に留まりません。ターボチャージャーの装着、インタークーラーの取り付け、シャシーのファインチューン、サスペンションの見直し、車高の調整、空力性能の向上、そしてタイヤとホイールの拡幅など、徹底的にフェラーリ308を磨き上げました。
その結果、ケーニッヒ氏の手掛けたフェラーリ308は、一目でフェラーリと認識できるものの、明らかに異なる存在感を放っています。まるでスーパーモデルが一卵性双生児としてパワーリフティングを始め、同じ骨格を持ちながらも筋肉隆々になったかのようです。
レーシングドライバーとしてのルーツ
ケーニッヒ氏のチューニングへの情熱は、17歳の頃から始まりました。母親の車を“拝借”して飛行場レースに参戦し、1962年にはフェラーリ250GTベルリネッタSWBでドイツ・ヒルクライム選手権で勝利を収め、エンツォ・フェラーリから直接表彰を受けた経験も持ちます。エンツォ・フェラーリへの敬意は持ちつつも、畏敬の念を抱くほどではなかったというエピソードからも、ケーニッヒ氏の大胆な発想と自信が伺えます。
チューニング事業への転身
1974年には、ドイツ上陸第1号車の365GT4BBを受け取り、ボディパネルを軽量化し、チューニングエンジンを搭載。最高出力450bhpを叩き出すほどのパフォーマンスを実現しました。この365GT4BBは、「ケーニッヒ・スペシャルズ」の始まりを告げるものであり、ケーニッヒ氏は成功していた出版業からチューニング事業へと舵を切りました。
フェラーリ308への挑戦
ケーニッヒ氏は、F40より下のクラスのフェラーリをあまり評価していませんでした。しかし、308には秘めたる可能性を見出し、ターボチャージャーを装着して改良を重ねました。その結果、ケーニッヒ氏は308を“512BBが買えない人向けの小さなフェラーリ”と認め、旧ニュルブルクリンクを繰り返し周回するほど気に入ったようです。
ケーニッヒ氏が手掛けたフェラーリ308は、単なるチューニングカーではありません。それは、伝説のチューナーが、情熱と技術を注ぎ込み、新たな価値を創造した芸術作品と言えるでしょう。
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