まさかの工場停止!?あなたの身近にも迫る「サイバー攻撃」のリアルな脅威と対策
「まさか自分が被害に遭うなんて…」そんな風に思っていませんか?
今、全国で猛威を振るうサイバー犯罪が、私たちの生活や経済に深刻な影響を与えています。
今回は、北海道で実際に起きている驚きの実態から、あなたも狙われる可能性のある最新の手口、そして今すぐできる対策までを分かりやすく解説します。
大手企業も標的に!アサヒグループの工場が一時停止に
ニュースでも大きく報じられましたが、大手総合飲料メーカーのアサヒグループがサイバー攻撃の被害に遭いました。
なんと、国内におよそ30ある工場のほとんどが一時的に受注、生産、出荷を停止するという、想像を絶する事態に。
このシステム障害により、多くのお客様や取引先に多大な迷惑をかけたとして、経営陣が記者会見で謝罪するまでに至りました。
彼らは2026年2月までの復旧を目指し、通信経路やネットワークを再設計するなど、再発防止策を急いでいます。
大手企業ですら簡単に狙われてしまうサイバー攻撃の恐ろしさを物語る出来事と言えるでしょう。
道内企業の約3割が被害経験アリ!?北海道で高まるサイバー犯罪の脅威
「北海道だから大丈夫」なんて油断はできません!
帝国データバンクの2025年の調査によると、道内の企業のなんと29.4%が「過去にサイバー攻撃を受けたことがある」と回答しています。
これは、もはや他人事ではない現実。
道内でも被害が広がる中、先週、道警本部ではサイバー犯罪を防ぐための勉強会が開かれるなど、対策が急務となっています。
あなたは騙されない?AIの罠「ディープフェイク」の恐怖
勉強会では、最新のサイバー犯罪の手口も紹介されました。
「今すぐ私の口座に1000万円を振り込んでください」
もし、あなたの知人や有名人がこんなことを言っている動画を見ても、すぐに信じてはいけません。
なぜなら、それはAIが作り出した「ディープフェイク」の可能性が高いからです。
記者の画像を専用ソフトにアップロードするだけで、金銭を要求する偽動画が簡単に生成されるデモンストレーションは、まさに衝撃的でした。
有名人になりすまし、お金をだまし取るサイバー犯罪は後を絶ちません。
見た目では全く判別できない精巧なディープフェイク動画には、誰もが騙される可能性があります。
工場がストップ!?システム乗っ取りのリアルな脅威
さらに恐ろしい手口も紹介されました。
工場の温度管理システムを再現した画面。
設定温度が28℃になっているところに、ウイルスに感染したUSBを差し込むと…
なんと、設定温度がいじってもいないのに100℃に跳ね上がり、下げようとしても下がらない!という状態に。
システムが破壊され、工場の温度がどんどん上昇していく様子は、まさにパニック状態。
もしこれが現実の工場で起これば、生産ラインが完全に停止し、甚大な被害が出ることが容易に想像できます。
こんな風に、物理的なシステムまで乗っ取られてしまうサイバー攻撃は、もはやSFの世界の話ではありません。
今日からできる!サイバー攻撃から身を守るために
様々な手口で私たちを狙うサイバー犯罪。
専門家である技術研究組合制御システムセキュリティセンターの渡部宗一専務理事は、「セキュリティに対する基本の意識が変われば対策も変わってくる」「まずは従業員のセキュリティに関する教育をしっかりやっていくことが重要」と指摘しています。
これは企業だけの話ではありません。
私たち一人ひとりが、日頃からセキュリティ対策を徹底することが、被害を防ぐために最も重要です。
パスワードの使い回しをやめる、不審なメールやリンクは開かない、最新のセキュリティソフトを導入するなど、今日からできることを始めて、大切な情報や財産を守りましょう。
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