大河ドラマ「豊臣兄弟!」で描かれる信長の冷酷さの裏に隠された真実
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」が放送開始。ドラマでは織田信長が“冷酷非道”として描かれるシーンがあり、話題となっています。しかし、実際の信長は本当にそんな人物だったのでしょうか?ルポライターの昼間たかしさんが、史実に基づき、信長の真の姿に迫ります。
信長が冷徹だったのは“ずっとピンチ”だったから
ドラマでは、小栗旬さんが演じる信長が、これまでの大河ドラマと比べて際立つ冷徹な支配者として描かれています。しかし、この独特の雰囲気は、当時の信長を取り巻く状況をみれば、さもありなんであると言えるでしょう。
信長のピンチといえば、桶狭間の戦いが有名ですが、実はその前から既に信長はピンチの真っ只中にいたのです。織田家は一族で殺し合う勢力争いが絶えず、尾張統一は成し遂げたものの、家臣団の忠誠心も不安定で、「裏切られるのではないか」と常に不安を抱えていたのです。
小栗さんが演じる信長の冷徹な感じは、不安の裏返しとして捉える方が面白いかもしれません。
織田一族は“殺し合う関係”だった
織田家は元々、越前の出自で、室町時代の1400年頃に斯波氏に従い尾張国に移ってきました。しかし、応仁の乱をきっかけに、織田家は大きく分裂。織田伊勢守家(岩倉織田氏)と織田大和守家(清洲織田氏)の二つに分かれ、同じ織田一族同士で殺し合う関係になってしまったのです。
さらに、斯波氏が朝倉氏や今川氏に領土を奪われ、守護の権威が地に落ちたことも、争いを悪化させる要因となりました。信長が織田家を継いだ時、まさに混乱と分裂が信長を待ち受けていたのです。
大河ドラマ「豊臣兄弟!」では、このような信長の置かれた状況や織田一族の複雑な人間関係がどのように描かれるのか、今後の展開に注目が集まります。
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