ダイワメジャー追悼:奇跡の復活劇を振り返る-丈夫な馬がG1ロードを駆け抜けた伝説
2018年に引退した名馬、ダイワメジャー。数々の困難を乗り越え、G1を5勝したその輝かしい軌跡を、アーカイブス復刻版として振り返ります。特に、故障からの完全復活を遂げた2006年秋の天皇賞・秋制覇は、競馬ファンにとって忘れられない感動的な瞬間でした。
屈辱からのスタートと完全復活
ダイワメジャーは、4歳時に無冠に終わった悔しさを胸に、5歳秋に完全復活を遂げます。2006年2月には荒川静香選手がトリノ五輪で金メダルを獲得、8月には斎藤佑樹選手率いる早稲田実が「ハンカチ王子」フィーバーを巻き起こすなど、スポーツ界が熱狂した年でした。そんな中、ダイワメジャーもまた、競馬界に新たな伝説を刻もうとしていました。
秋初戦の毎日王冠でG1・2勝馬のダンスインザムードを破り、好発進。そして、天皇賞・秋では、大逃げを打つインティライミの2番手を進み、早めに先頭に立つと、3歳の皐月賞以来、実に926日ぶりのG1制覇を飾りました。生産者の社台ファーム・吉田照哉代表は「奇跡としか言いようがない」と喜びを語り、管理する上原博之師も、3年越しの宿願成就に感慨深げでした。
G1勝利を重ねるダイワメジャー
続くマイルCSでは1番人気に応え、G1・3勝目を飾ります。暮れの有馬記念では距離不安も囁かれましたが、ディープインパクトの3着に健闘。翌6歳もドバイデューティーフリーで3着に入り、安田記念とマイルCSを制してG1勝利数を「5」に伸ばしました。
ラストランと伝説へ
そして、ラストランとなった有馬記念。3歳下の妹ダイワスカーレットとの兄妹対決に注目が集まりました。妹が先頭に立つと、ダイワメジャーも猛然と追い込みましたが、ゴール前でマツリダゴッホに競り負け、3着となりました。オーナーサイドは、兄妹がけんかしないように、あえて位置を引いたことが語られています。
2歳の有馬記念当日にデビューし、有馬記念で丸4年間の“メジャー劇場”は幕を閉じました。秋川雅史の「千の風になって」がヒットした07年、引退式には多くのファンが声援を送りました。種牡馬入り後は、カレンブラックヒル、メジャーエンブレム、レーヌミノルなど、G1馬を多数輩出し、その血統は今も競馬界で活躍しています。
関係者の証言から見えてくるもの
「喉を手術したので現役時は気遣って1600~2000メートルを中心に使っていたけど、どんな距離でもこなした。もしかすると、人間の方がその可能性を制限してしまったかな。」関係者の言葉からは、ダイワメジャーの潜在能力の高さが伺えます。また、「風邪をひいたことがなかった」というエピソードからも、その丈夫な体と強い生命力が伝わってきます。ダイワメジャーの子供たちにも、その強さが受け継がれていることでしょう。
ダイワメジャーの伝説は、これからも競馬ファンに語り継がれていくことでしょう。
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