「ナイトスクープ」炎上から見えてきた「ヤングケアラー」問題とは?支援の現状と相談先を徹底解説
人気バラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』の放送内容が、「ヤングケアラー」ではないかという指摘を受け、大きな波紋を呼んでいます。番組に登場した12歳の長男が、5人の弟妹の世話を担う姿が、視聴者から「過度な負担ではないか」と懸念の声が上がりました。現在、番組は配信停止となり、SNS上では母親への批判も殺到するなど、炎上状態が続いています。今回は、この問題を受けて、「ヤングケアラー」とは何か、そして困っている子どもたちの相談先について、わかりやすく解説します。
ヤングケアラーとは?負担の重さと定義の変化
「ヤングケアラー」とは、家事や家族の世話の負担が大きく、困窮している子どもたちのことを指します。2010年代から日本でも問題視され始め、朝日新聞も2014年に「社会で支援を」と問題提起しました。
2024年6月に施行された改正子ども・若者育成支援推進法では、「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」が、支援対象として法律上明記されました。ただし、法律で「ヤングケアラー」という言葉は使われていません。
この法律における「過度」とは、子どもが本来必要な遊びや勉強の時間を奪われたり、身体的・精神的な負担が大きすぎたりする状態を指します。以前は定義が曖昧でしたが、改正法によって明確化されつつあります。ただし、こども家庭庁は、この「過度」という定義について、「個々の状況を丁寧に判断していくことが重要」としています。
「お手伝い」と「ヤングケアラー」の違いは?見極めるポイント
子どもが家事や弟妹の世話をすることは、成長過程において自然なことです。しかし、「お手伝い」と「ヤングケアラー」は異なります。「お手伝い」は、子どもの能力に見合った範囲で、楽しみながら行うものです。一方、「ヤングケアラー」は、過度な負担によって、子どもの成長や発達が阻害されている状態です。
見極めるポイントとしては、以下の点が挙げられます。
- 負担の大きさ:子どもが抱えている負担が、年齢や能力に見合っているか
- 自由な時間の有無:遊びや勉強など、子どもが自由に使える時間があるか
- 精神的な負担:常に責任を感じていたり、不安やストレスを抱えていたりするか
- 周囲のサポート:親や周囲の大人からのサポートが十分か
困った子どもたちの相談窓口
もし、家事や弟妹の世話で「疲れた」と感じている子どもや、「過度な負担を抱えている」と感じている子どもがいたら、以下の相談窓口に相談してみましょう。
- 児童相談所虐待対応ダイヤル「189」:24時間365日、お住まいの地域の児童相談所につながります。
- 子どものSOS相談窓口:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_katei/soudanmado.html - よりそいホットライン:0120-279-338(24時間対応)
- いのちの電話:0570-783-556(お住まいの地域によって番号が異なります)
今回の「ナイトスクープ」の件をきっかけに、「ヤングケアラー」問題が改めて注目されています。子どもたちの健やかな成長のために、社会全体で支援していくことが重要です。
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