醍醐虎汰朗&中川大輔「ifの世界で恋がはじまる」監督が語る、名シーンの裏側とドラマへの熱い想い
海野幸さんの同名小説を実写ドラマ化した、醍醐虎汰朗さんと中川大輔さんダブル主演の「ifの世界で恋がはじまる」(MBS)。地上波での放送から約1か月が経ちましたが、その人気は衰えることなく、繊細なストーリー展開や映像美が話題を呼んでいます。今回は、本作を手掛けた針生悠伺監督に、撮影秘話やドラマへの想いをたっぷり伺いました。
ドラマ化決定時の心境
「現実と並行世界で、加納彰人(醍醐虎汰朗)を取り巻く人々が違うようで同じ人間であるという設定が、すごく興味深かったんです。特に、同じ役者さんが異なる世界で違うドラマを描いていくというチャレンジングな点に惹かれました。」と監督は語ります。恋愛面においても、現実と並行世界での大狼誠司(中川大輔)の彰人に対する接し方の違いが、ドラマに深みを与えています。
撮影でこだわったこと
「原作や脚本を読んだ時に、仕事における共感の高さに驚いたんです。誰もが仕事で感じる孤独や葛藤、それをどう乗り越えていくのかが丁寧に描かれていて、ここはしっかりと表現したいと思いました。」と、仕事というテーマへのこだわりを明かします。繊細なストーリーを深く掘り下げることで、より多くの視聴者の心に響くドラマを目指したようです。
映像美への追求
「並行世界に行くというファンタジー要素を、嘘っぽく見せない空気感を保つことが重要でした。音楽、照明、カメラワークなど、常に神秘的な雰囲気に包まれ、日常でありながら少し不思議な世界観を作り上げました。」と、映像美への強いこだわりを語ります。オープニング映像にも特に力を入れており、作品の世界観を提示する役割を担っています。
オープニングに込めた想い
「1話をどう成立させるかを考えた結果、オープニングから作品の空気感を提示しようと決めました。神社で“鏡”の向こう側へ行き、並行世界の大狼と出会うシーンに説得力を持たせるために、あの映像が必要だったんです。視聴者の皆さんが、その映像を頭に残り続け、同じ世界線に感じてくれれば、ファンタジーが成り立つと考えました。」
色彩の変化と感情のリンク
SNSでは、「徐々に明るく、色味が鮮やかになっている」という声も。これについて監督は、「彰人の感情に乗っかる形で制作していて、撮影当時はそこまで意識していませんでしたが、1・2話を見た時に暗いなと感じました。物語が前向きに進むにつれて、明るく修正していくうちに、彰人の変化にも比例して、良い方向に進んでいると感じました。」と、色彩の変化が感情とリンクしていることを明かします。
醍醐虎汰朗&中川大輔の演技への賛辞
「撮影を始めるまでは不安もありましたが、すぐに“この2人なら面白いドラマを作ってくれる”と確信しました。醍醐さんは明るくハキハキしていて、中川さんはおっとりしていてマイルド。一見正反対ですが、仲が良く、いつも和気あいあいと撮影に臨んでいました。」と、2人の演技を高く評価しています。
醍醐虎汰朗の演技への驚き
「醍醐さんは、彰人のテンションや周囲との関係性を数値で捉え、都度相談してくれました。1話冒頭、目に光がない彰人を表現する際にも、光の入り方がわずかに違うパターンを何種類か試して見せてくれました。」
印象に残るシーンと2人の提案
「醍醐さんが発案した、自宅で自身の思いを叫ぶシーンは、ドラマにポップさをもたらし、印象的でした。また、カフェでのシーンでは、マカロンを食べるというリアリティのある一工夫を醍醐さんが提案してくれました。」
中川大輔の役作りへの苦悩と成長
「中川さんは、現実と並行世界での大狼の演じ分けに苦悩していました。キャラクターを固めすぎず、中川さん自身の人間性を消し切らないでほしいと伝えました。その結果、マイルドで優しい部分が大狼の中に垣間見え、素晴らしい演技を見せてくれました。」
名シーンの裏側
「第6話の神社でのシーンは、長回しで撮影されました。現実と並行世界の大狼が入れ替わりで現れるシーンで、中川さんの演技力に感銘を受けました。また、ベッドシーンでは、2人がカメラが回る直前まで筋トレをして、パンプアップしていたというエピソードも。」
ラストシーンへの想い
「ラストシーンでは、2人が実際に“鏡”の前で会話するバージョンも撮影しましたが、彰人が初めて大狼の手を握るというシーンが、ドラマ全体の流れに合っていると判断しました。手を握るという行動が、このドラマではキーになっていて、その後の2人の空気感をお届けしたいと考えました。」
ドラマを通じて伝えたいこと
「このドラマを通じて、困難に直面している方々に、“私も変われる”と自信を持ってほしいです。そして、彰人のように、歩き続けた先に希望があることを伝えたいです。」と、監督は熱い想いを語りました。
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