『ばけばけ』サワがプロポーズを断った理由とは?制作陣が明かす“アナザートキ”に込めた深い思い
NHK連続テレビ小説『ばけばけ』で話題の、サワ(円井わん)が庄田(濱正悟)からのプロポーズを断った理由に迫ります。制作統括の橋爪國臣さんが、その背景にあるサワの複雑な心情と、“アナザートキ”というキーワードに込めた思いを語りました。10代~30代のあなたも共感できる、切なくも美しいサワの物語を紐解いていきましょう。
サワの決断の裏に隠された“呪縛”とは?
小学校教員を目指して努力してきたサワにとって、庄田からのプロポーズは幸せへの一歩でした。しかし、彼女はなぜその手を取り拒んだのでしょうか?橋爪さんは「サワは自分自身を縛ってしまっている」と指摘します。主人公のトキ(髙石あかり)との関係性も、その理由の鍵を握っているようです。
「サワは“アナザートキ”で、トキにもサワのような人生があったかもしれないし、逆にサワにもトキみたいな人生があったかもしれない。2人は対になっていて、その中で庄田が言っていたように、トキはシンデレラです。でも、自分が何かを成し遂げたかというと、成し遂げてはいない人。」
トキの輝きが、サワ自身の“自分はそうじゃない”という呪縛を強めていたのかもしれません。さらに、橋爪さんは当時の女性の置かれた状況にも言及します。
「女は身を売るか、男にもらわれるしかない」…サワを苦しめた社会の現実
「なみ(さとうほなみ)が最初から話していましたが、『結局、女は身を売るか、男にもらわれるしかない』。それもきっとサワにとって呪縛になっている。」
厳しい社会の現実を目の当たりにし、自力で道を切り開きたいという強い思いが、サワの決断を後押ししたと考えられます。トキの「サワは自分の力で長屋を出る」という言葉も、彼女を縛り付けることになったのかもしれません。
「全部トキのせいだ」…サワの涙に込められた真意
プロポーズを断った後、サワは「全部トキのせいだ」と大泣きします。橋爪さんは「自分自身を縛ったことによって、それをみすみす手放してしまった。そして、それを自分もよくわかっているからこそ、最後に『全部トキのせいだ』と泣くんです」と語ります。
サワの涙は、後悔と諦め、そしてトキへの複雑な感情が入り混じったものだったのでしょう。円井わんさんの演技も、その切ない心情を見事に表現していました。
“朝ドラヒロインとは違う”サワの魅力
サワの生き方は、これまでの朝ドラヒロインとは一線を画しています。橋爪さんは「やっていること自体は朝ドラヒロインがやってきたことですが、前向きにハツラツとやっているというよりは、やらざるを得ない状況なんだと思います」と指摘します。
貧困や母親の養育費など、様々な事情がサワを突き動かしています。目標に向かってまっすぐ進むのではなく、現実の壁にぶつかりながら、もがき苦しむ姿が、多くの視聴者の共感を呼んでいるのではないでしょうか。
『ばけばけ』は、トキの物語だけでなく、サワをはじめとする周囲の人々の人生にも焦点を当てています。サワの涙が、やがてトキの人生にどんな影響を与えるのか、今後の展開から目が離せません。
コメント一覧
まだコメントはありません。
← トップに戻る