退職代行「モームリ」運営会社社長ら逮捕!違法な弁護士あっせん疑惑
「会社を辞めたいけど、直接言い出せない…」そんな悩みを抱える人たちに急成長してきた退職代行サービス。しかし、その裏側には法律のグレーゾーンを突いた違法な行為があった疑いが浮上し、業界最大手「退職最高モームリモームリ」(アルバトロス)の谷本慎二社長と妻の志織容疑者が弁護士法違反の疑いで逮捕されました。
逮捕の経緯と容疑
警視庁保安課は2月3日、アルバトロスの谷本慎二社長(37)と妻で退職支援事業部長の志織容疑者(31)を弁護士法違反(周旋)の疑いで逮捕しました。逮捕容疑は、2024年7月2日から10月23日にかけて、弁護士資格がないにも関わらず、20代から50代の依頼人6人に対し、勤務先との退職交渉を報酬目的で弁護士事務所にあっせんしたこと。
谷本容疑者らは容疑を否認しているとのことですが、警視庁の捜査により、特定業種(公務員、風俗業など)や未払い給与など、トラブルになりやすいケースの依頼人を、提携する弁護士法人に紹介。弁護士法人は依頼人から5万5000円の報酬を受け取り、アルバトロスには1件あたり1万6500円の紹介料を支払っていたことが明らかになっています。
「賛助金」という名の紹介料
谷本容疑者らは、この行為の違法性を認識していたとみられ、弁護士法人からの紹介料を「賛助金」や「アフィリエイト広告料」といった名目で受け取っていたとされています。また、提携していた弁護士事務所に所属する弁護士2人と事務員についても、非弁提携の疑いがあり、任意で捜査が進められています。
退職代行サービスの現状と注意点
退職代行サービスは2017年頃から登場し、手軽に退職できることから需要が拡大してきました。しかし、弁護士法では、弁護士資格のない人が法的な交渉を報酬目的で仲介することを禁じており、弁護士側もそのような紹介を受けることはできません。専門知識のない者が間に入ると、依頼人に不利益が生じたり、トラブルに発展したりするリスクがあります。
東京弁護士会も2024年11月、「非弁行為を含む可能性がある」として注意喚起しており、利用する際は慎重に検討する必要があります。
アルバトロスの概要
アルバトロスは2022年に創立され、ホームページによると、利用料は正社員・契約社員の場合が2万2000円、アルバイトは1万2000円。実績については「年間2万件以上の退職を確定」させたとしています。
今回の逮捕は、急成長を遂げてきた退職代行業界に大きな衝撃を与えています。今後、業界全体の見直しや、法規制の強化が求められるかもしれません。
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