朝ドラ『ばけばけ』第16週レビュー:ヒロインの成功と友達の選択、それぞれの道
朝ドラ『ばけばけ』第16週「カワ、ノ、ムコウ。」を振り返り、ヒロイン・トキと親友・おサワ、遊女・おなみのそれぞれの選択と、その背景にある葛藤を深掘りします。明治時代の女性たちが生きる道を選び、それぞれの未来へ進んでいく姿を描いた、今週の『ばけばけ』の見どころと感想をお届けします。
トキとヘブン先生の結婚、そして周囲の反応
トキちゃんとヘブン先生の結婚は、相変わらず松江の話題の中心。新聞では梶谷記者による連載「ヘブン先生日録」がスタートし、二人の人気はさらに高まっています。しかし、その記事は面白おかしく誇張されており、街の人々の間で勝手なイメージが広がり、トキちゃん自身も少し戸惑っている様子。街を歩けば声をかけられ、買い物もままならない状況に、松野家はうんざり気味です。
そんな状況に対し、ヘブン先生は「とくにこれまでと変わらないけど?」と冷静な反応。実は、市民の好奇の目は、ずっとヘブン先生に向けられていたものだったのです。先生も人知れずやきもきしていたことを知ると、少し申し訳なく感じるドラ子さん。この状況がこれからも続くのか、今後の展開が気になります。
成功を祝福できない?親友・おサワの葛藤
トキちゃんの結婚フィーバーに浮かない顔をしているのが、親友・おサワ。結婚前は貧乏長屋で苦楽を共にしましたが、トキちゃんの立派な新居を目の当たりにし、距離を置くようになってしまいます。友達の成功を心から喜べない、そんな複雑な感情を抱えるおサワ。
貧乏脱出のために教員免許取得を目指しているおサワにとって、なかなか結果が出ない現状も、心の葛藤を深める要因。トキちゃんも、工場の同僚の縁談をうらめしそうに見ていたことがあり、立場が逆転する可能性もあったことに気づきます。誰も悪くない、でも感情のぶつかりどころがない、そんなもどかしい状況です。
身を売るか、自分の力で生きるか?おなみの決意
トキ&ヘブンフィーバーに動じていないもう一人の女性、遊女のおなみ。つらい境遇ながらもいつも明るく、飄々と振る舞っています。トキちゃんがすっかり遠くに行ってしまったことを軽口を叩きながらも、おサワとの関係を複雑に感じているようです。
「女性が生きていくには身を売るか、男と一緒になるしかない」がおなみの信条。そんなおなみに、身請けの話が舞い込みます。馴染み客の福間さんからの待望の話。しかし、おなみは意外にも迷いを見せています。
人生の選択肢と、それぞれの未来へ
おサワは資格取得を目指し、自分の力で人生を変えたいと考えています。おサワとおなみには、それぞれ正規教員になる/ならない、身請けを受ける/受けないという選択肢が立ちはだかっています。その選択が、それぞれの未来を大きく左右するでしょう。
ドラ子さんは、人生に余裕があるヘブン先生や錦織さんが「選ぶ」ことができるように、おサワやおなみにも、知らず知らずのうちに積み重ねてきたことが、思いもよらぬ選択肢を連れてきてくれると信じています。おなみさんの「悲しみ」に惚れた福間さんのように、トキちゃんが怪談愛を貫いたように、心が決めてくれると。
次週の展開は?
次週の予告では、久しぶりに登場した庄田さんとおサワが恋仲になる展開が…。明治のおなごが生きていくには男の力が必要なのか?おサワの出す答えは?ヒロイン以外のサブキャラも幸せになってほしいのが朝ドラの醍醐味。今週の『ばけばけ』では、おサワとおなみの迷いや決意が丁寧に描かれており、見応えがありました。
錦織さんの行く末も気になりますね。まだ何か隠している様子の錦織さんの掘り下げも期待したいです。
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