黒川想矢、“怪物級”から“国宝級”へ…16歳の誕生日を迎えた次世代スターの輝き
12月5日に16歳の誕生日を迎えた俳優・黒川想矢さん。2025年公開の映画『国宝』での圧倒的な演技が話題を呼んでいます。しかし、その才能が光り始めたのは2年前の映画『怪物』(2023年)での鮮烈なデビューから。今回は、Leminoで配信中の『怪物』での演技を振り返りながら、黒川想矢さんの魅力を深掘りしていきます。
俳優への道を切り開いた舘ひろしとの出会い
2009年12月5日生まれの黒川さんは、5歳から芸能活動を開始し、CMやドラマで経験を積んできました。2021年には時代劇『剣樹抄~光圀公と俺~』に出演。実はこの時、中学校進学を控え、芸能界引退も考えていた黒川さん。しかし、共演した舘ひろしさんの姿に憧れ、舘さんが設立した芸能事務所「舘プロ」への直談判を敢行。2022年1月1日より同事務所に所属することになりました。
俳優への道を再び強く決意した黒川さんにとって、映画『怪物』は新たなスタート地点となりました。
映画『怪物』で見せた、繊細かつ力強い演技
安藤サクラさん、永山瑛太さん、柊木陽太さんと共演した『怪物』は、坂元裕二さんが脚本、是枝裕和監督がメガホンをとった話題作。黒川さんは、シングルマザーの早織(安藤)と暮らす小学5年生・麦野湊を演じました。
是枝監督は、子役には台本を渡さずに口頭でセリフを伝える演出が特徴的ですが、『怪物』では黒川さんと柊木さんの要望で事前に台本が渡されました。黒川さんは、カンヌ国際映画祭出品時に「監督の演出からは、ただ湊として動けばいいということが感じ取られ、腑に落ちた気がしました」と語っています。また、永山瑛太さんからは「俳優は監督の脳みそにあるものを表現するもの」というアドバイスを受け、俳優としての心構えを大きく変えたそうです。
物語は、ある火災をきっかけに、湊と同級生の星川依里(柊木)が失踪するまでを描きます。3人の視点が交錯する“羅生門構造”という演出手法は、観る者に深い考察を促します。黒川さんは、湊の繊細な感情を、表情や仕草、セリフ回しで見事に表現。特に、早織に「湊の脳は、豚の脳と入れ替えられているんだよ」と言われたシーンでは、画面外で聞こえる湊の涙声が、見る者の心を強く揺さぶります。
また、依里との関係性も丁寧に描き、戸惑いや動揺、そして愛情といった複雑な感情を、場面ごとに異なる表情で表現。小学校の校長・伏見(田中裕子)に打ち明けるシーンでは、感情をコップの中の“水”で表現したと語るように、繊細な演技で観客を魅了しました。
『国宝』での快演、そして更なる飛躍へ
『怪物』での演技が高く評価され、第47回日本アカデミー賞、第66回ブルーリボン賞で新人俳優賞を受賞。その後、ドラマ『からかい上手の高木さん』(TBS系)や映画『BISHU~世界でいちばん優しい服~』、映画『【推しの子】-TheFinalAct-』など、様々な作品で実力を発揮してきました。
そして2025年は、吉沢亮さん主演の映画『国宝』で、吉沢さんの少年時代を演じ、その演技が記録的な大ヒットに貢献。吉沢さん自身も黒川さんの演技に圧倒され、「色っぽ過ぎて『ヤバいなぁ…』と思って」と語るほどでした。
第17回TAMA映画賞で最優秀新進男優賞を受賞した黒川さんは、今後も主役として物語を牽引していくことが期待されます。是枝裕和監督からのアドバイスや、共演者からの刺激を受け、着実に成長を続ける黒川想矢さんの、今後の活躍に目が離せません。
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