フィッシング対策はDMARCだけでは不十分!見直したいSPF設定の落とし穴
近年、巧妙化するフィッシングメールやスパムメールへの対策として、メール認証技術の導入が重要視されています。特にDMARCは、なりすましメールを防止する効果的な手段として広く知られています。しかし、DMARCだけを導入しても、メールが正しく届かない問題が発生する可能性があるのです。
メールが届かない?3つの壁を乗り越えるために
JPAAWG(JapanAnti-PhishingAssociationWorkingGroup)の第8回全体会議では、「なぜあなたのメールは届かないのか?メール配信の課題と解決策」と題したセッションが行われました。エンバーポイントの田澤響氏とHENNGEの朴濟賢氏が、メール配信における課題と対策について解説しました。
田澤氏によると、メールが届かない理由は大きく分けて「スパム判定フィルタリング」「配送エラー」「ユーザー設定フィルタリング」という3つの壁が存在します。中でも、スパム判定フィルタリングは、受信側のメールシステムがアルゴリズムを用いてスパムかどうかを判定する仕組みです。正規のメールであっても、このアルゴリズムに適さない場合、スパムとして扱われてしまう可能性があるのです。
SPF、DKIM、DMARC…技術的な観点からの対策
スパム判定フィルタリングでは、SPF、DKIM、DMARCといった送信ドメイン認証の成否が重要な判断基準となります。これらの認証に失敗したメールは、スパムと判定される可能性が高まります。
特にSPFは、送信元メールサーバーが正当なものであるかを検証する技術です。設定に不備があると、正規のメールが迷惑メールと誤判定されてしまうことがあります。そのため、DMARCレポートを確認し、SPF設定が適切に行われているか定期的に見直すことが重要です。
正しいメールを届けるために
メールの到達性を高めるためには、DMARCだけでなく、SPFやDKIMといった技術的な対策を総合的に実施し、常に最新の情報を把握しておく必要があります。また、メール配信サービスプロバイダーと連携し、最適な設定を行うことも重要です。
フィッシングやスパム対策は、ユーザーを守る上で不可欠な取り組みです。しかし、その一方で、正規のメールが届かなくなるという新たな課題も生じています。セキュリティと利便性のバランスを取りながら、健全なメール環境を実現していくことが求められます。
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