ファシズムの時代が到来?アメリカの現状と韓国への警鐘
アメリカで相次ぐ人権侵害、そしてその背後に潜む巨大な極右勢力。社会学者のシン・ジヌク教授は、現代社会に「ファシズム」の影が迫っていると警鐘を鳴らします。この記事では、アメリカの現状を詳細に分析し、韓国社会への影響、そして私たちが今何をすべきかを分かりやすく解説します。
アメリカで何が起きているのか?
ミネソタ州での市民殺害、移民への劣悪な扱い、そしてトランプ政権下での「上からの国家暴力」と「下からの暴力」の結合。シン教授は、これらの出来事を単なる政権批判で終わらせるべきではないと指摘します。問題はトランプ大統領個人ではなく、彼を支える巨大な極右生態系、そしてそれを支持する40%に達する有権者の存在だと訴えます。
トランプ政権を支える勢力は、MAGA政治連合、ヘリテージ財団、プロテスタント教会などの宗教団体、そしてオース・キーパーズやプラウド・ボイズといった準軍事組織など、多岐にわたります。これらの組織は、それぞれが緩やかに繋がりながらも、共通の敵(「反国家勢力」「共産主義者」「テロリスト」)を掲げ、結束して行動します。
ファシズムとは何か?
シン教授は、この現状を「ファシズム」として捉えています。ファシズムは、権威主義、国家主義、暴力といった特徴を持つ非民主体制ですが、単なる軍事独裁とは異なります。「大衆の自発性」「熱狂と恐怖」「民主主義の破壊」「矛盾性」「反平等」といった要素が複雑に絡み合い、社会の隅々に存在する暴力のエネルギーを増幅させます。
現代のファシズムは、100年前のものとは異なるとも指摘されています。強力な左翼の不在、民主主義の「老朽化」、そして科学技術と統治機構の結合が、現代ファシズムの特徴です。アメリカ政府は、人口情報を収集・分析・統制するシステムを構築し、「ターゲティング」という統治技術を駆使しています。
ヨーロッパや韓国への影響
ファシズムの台頭は、アメリカだけの問題ではありません。西ヨーロッパでは、移民排斥や難民嫌悪を煽る極右政党が台頭していますが、政権掌握後は穏健化する傾向も見られます。一方、韓国では、12・3戒厳以降、国家暴力の危険性が常に存在しています。シン教授は、韓国社会の民主的潜在力は高いものの、日常的な連帯の文化が弱く、極右勢力のレベルが低いことが問題だと指摘します。
私たちがすべきこと
シン教授は、この「野蛮の時代」が長く続く可能性があると警告します。自由民主主義の超大国が存在しない時代において、私たちは自国の民主主義、人権、平和を守るために立ち上がらなければなりません。韓国社会においては、政治と社会の民主勢力を固め、権力機構を分散させ、軍の脱政治化を進める必要があります。そして、社会の基盤に民主主義の土台を築き、憎悪の扇動に明確に批判の声を上げるべきです。
「ファシズムの時代が到来した。この時代に備え、打ち勝たねばならない。」シン教授の言葉は、私たちに強いメッセージを送っています。
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