「永遠の子ども」たちのその後…『ピーターとアリス』稽古場から届いたスペシャルコラム!
世界中で愛される名作『ピーター・パン』と『不思議の国のアリス』。その主人公たちの“モデル”となった人物たちが、もし出会っていたら…?そんな想像力を掻き立てる贅沢で残酷な幻想劇『ピーターとアリス』が、ついに2026年2月9日に日本初演を迎えます。
実在の人物が織りなす、三層構造の物語
脚本を手掛けるのは、映画『グラディエーター』や『007スカイフォール』など話題作を多数手がけたジョン・ローガン。今回の舞台は、1932年にロンドンの書店で開催されたルイス・キャロル展で、アリス・リデルとピーター・デイヴィスが偶然出会ったという史実を基に、二人の間にどんな会話が交わされたのかを想像力豊かに描いています。
麻実れい、佐藤寛太、古川琴音、青木柚ら、実力派キャスト陣が、ピーター・パンとアリス、そしてそれぞれの作者であるジェームズ・バリーとルイス・キャロルという三層に重なり合う「現実と虚構」の世界を表現。モデルと作者、そして物語の主人公たちが交錯する、複雑で深みのある物語が展開されます。
稽古場からの熱いレポート
先日、日本初演となる本作の稽古を見学した演劇ジャーナリストの伊達なつめ氏によると、演出を手掛ける熊林弘高氏は、空間を大きく使い、せりふの有無に関わらず三層の人物たちを交錯させ、動線を巧みに作り上げていたとのこと。
「稽古3週目に入ってみなさんの方が僕より役のことをよく分かってきているので、やりにくいと感じたら言ってもらった方がいい」と、キャストの意見を尊重する柔軟性も持ち合わせている熊林氏。アーデルベルト・フォン・シャミッソーの『影をなくした男』からユングのヴォータン論、さらには海外の舞台演出まで、豊富な知識を交えながら稽古を進めています。
キャストの演技力にも注目!
ベテランの麻実れいや、ハマり役の古川琴音に加え、佐藤寛太の自然体な演技も光るとのこと。「うまい人としかやらない」と断言する熊林氏のキャスティング眼が光る、実力派キャスト陣の演技にも注目が集まります。
過去作『インヘリタンス-継承-』で多くの若い俳優の才能が開花したように、本作でもキャストの潜在能力が最大限に引き出されることでしょう。
マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』の脚本家も!
脚本家のジョン・ローガンは、現在公開中のマイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』の脚本も手掛けています。実在の人物の心の闇を深く掘り下げる作劇術は、本作にも活かされているはず。『Michael/マイケル』と合わせて、ジョン・ローガンの世界観を堪能してみてはいかがでしょうか。
公演情報
舞台『ピーターとアリス』
作:ジョン・ローガン
翻訳:早船歌江子
演出:熊林弘高
【キャスト】
不思議の国のアリス:古川琴音
ピーター・パン:青木柚
ルイス・キャロル:飯田基祐
ジェームズ・バリー:岡田義徳
マイケル・デイヴィス/レジナルド・ハーグリーヴス:簡秀吉
アーサー・デイヴィス:山森大輔
ピーター・ルウェリン・デイヴィス:佐藤寛太
アリス・リデル・ハーグリーヴス:麻実れい
【東京公演】
2026年2月9日(月)~23日(月・祝)会場:東京芸術劇場プレイハウス
【大阪公演】
2026年2月28日(土)~3月2日(月)会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
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