思わず涙…!?20年ぶりに「名探偵プリキュア!」に触れて開けた新たな世界
2026年2月1日(日)から放送開始された「プリキュア」シリーズ最新作『名探偵プリキュア!』。放送後、SNSでは絶賛の声が続々と上がっています。実は筆者も、その世界観に一瞬で惹き込まれた一人です。
20年ぶりのプリキュア体験!大人になった私がハマった理由
私の「プリキュア」との最後の記憶は、2004年放送の初代『ふたりはプリキュア』で止まっていました。リアルタイムで見ていたものの、シリーズを追いかけることはなく、気がつけば約20年が経過。SNSでは「プリキュア」のコスプレやEDダンス動画を目にする機会も増え、「大人のプリキュアファン」の存在は知っていましたが、正直なところ「プリキュア=子ども向け」という先入観がありました。
そんな中、ファン待望の新シリーズが始まるということで「人気なら…」と興味本位で第1話を視聴。すると、“子ども向け作品”という先入観を覆す発見がいくつもあり、気づけば夢中になっていたのです。
『名探偵プリキュア!』の魅力とは?
『名探偵プリキュア!』は、主人公の明智あんなが、マコトミライタウンから1999年にタイムスリップし、名探偵に憧れる小林みくると出会い、大切なものを盗まれた人たちを助ける物語。2人が「名探偵プリキュア」に変身し、事件を起こす「怪盗団ファントム」に立ち向かいます。
シリーズ初の「探偵」をモチーフにした今作は、「自分自身で考えて、“答え”を出していくことの大切さ」をテーマにしています。
一目惚れ!大人でもキュンとするキャラデザ
まず目を奪われたのは、キャラクターの可愛らしさ。年齢的に大人になった私ですが、物語はそっちのけで「可愛い、本当に可愛い」しか言っていませんでした。
特にプリキュア変身後の姿は圧倒的な可愛さで、衣装はもちろん、ヘアアレンジや変身アイテムに至るまで、細部にまでこだわりが感じられます。布量が多く、フリルや装飾を重ねたデザインは、アニメーションとして動いたときの映えはもちろん、コスプレでの再現性も考慮されているかのよう。
そんなプリキュアの衣装を見て、ふと「どこかで見たことがある」と思いました。近年「
日本のアイドルシーンでも、大きなリボンやフリルをあしらった衣装が支持されています。プリキュアの可愛さに心を掴まれている大人は、私の想像以上に多いのかもしれません。
カラーリングも印象的。紫に黄色のリボン、ピンクにエメラルドグリーンの装飾など、差し色が効果的に使われており、新鮮でオシャレです。また、プリキュア変身後の2人の髪色が毛先にかけてグラデーションになっている点にも、これまでのシリーズには見られなかったこだわりを感じます。
全体的にポップで多幸感のある色使いは、「ナルミヤ・インターナショナル」や「サンエックス」のキャラクターに夢中だった平成女児世代には懐かしく、令和の女の子たちにも自然に刺さるでしょう。
キャラクターデザインを担当した矢野茜さんは、自身のXで「親子で楽しめるデザインになっていたら嬉しい」と投稿しており、その想いは視聴者に届いているはずです。
そして、極めつけは変身シーン。「変身バンク」のあまりの尊さに、思わず涙がこぼりそうになりました。(「変身バンク」という言葉を知らなかった私にとって、それは新鮮な驚きでした。)
大人が見てもテンションが上がるキャラクターデザインは、『名探偵プリキュア!』の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
シンプルだからこそ心に響く物語
「プリキュアが大人に人気なのは可愛いからだけ」と思っていたのですが、実際に見て「そんな単純な話ではないのかも?」と感じました。
ビジュアル以外で惹かれたのは、物語のテーマです。『名探偵プリキュア!』は「自分自身で考えて、“答え”を出していくことの大切さ」を子供たちに伝える作品ですが、これは大人こそ難しいこと。私たちはデジタルネイティブ世代であればなおさら、“調べればすぐに答えが出てくる環境”に慣れており、AIの登場によって「自分で考える」という行為そのものを手放しつつあるのではないでしょうか。プリキュアを見て、改めてその現実に気づかされました。
難解な設定や複雑な伏線はなく、悪者、守るべきもの、立ち向かう理由がシンプルに描かれています。そのシンプルさゆえに「自分の力で真実に辿り着く」というメッセージが、余計なノイズなく真っ直ぐに伝わってくるのです。
また、「1999年にタイムスリップ」という設定も秀逸。1999年は、今プリキュアに夢中になっている子どもたちの“親世代”が、かつて見ていた景色。親にとっては懐かしく、子どもにとっては新鮮に映る世界観は、世代を超えて共感を生むでしょう。
SNS時代ならではの共有体験
今の時代ならではの「SNSを通じた楽しみ方」も印象的です。放送中や放送後にXのタイムラインを眺めていると、視聴者の視点は実にさまざま。「アルカナ・シャドウ可愛い」「ニジーさんメロい」といった推し目線で楽しむ人もいれば、「探偵なのに物理で解決w」「ハンニンダーしぬwwww」とツッコミを入れる人も。さらには「2人で1つの変身はまほプリ以来かな?」など過去作と比較しながら見ている往年のファンもおり、それぞれが好きな距離感で作品と向き合い、楽しんでいることがわかりました。
私が子どもの頃に見ていたアニメは、基本的に“一人で見るもの”でした。感想を共有するとしても、翌日に学校で友だちと少し話すくらいです。それに対して今は、視聴体験そのものがリアルタイムでSNSを通じて共有され、広がっていく。プリキュアは「個人の体験」から「みんなで楽しむコンテンツ」へと変化しているのだと感じました。
さらに、放送前の段階から盛り上がりを見せる点も、昔は考えられなかった現象。ビジュアル発表の時点で「このキャラ推せる」と話題になり、放送を待つ時間も楽しみの一部になっていることが伺えます。
SNSを通じた「共有体験」が生まれたことで、プリキュアは「子ども向けアニメ」の枠を超え、世代や立場の違う人たちが同じ作品を同じ時間に楽しめるコンテンツへと進化したのではないでしょうか。
大人にこそ刺さる「たんプリ」
子ども向けというイメージが強いプリキュアですが、実際に触れてみると、大人が見ても十分に楽しめる完成度の高い作品でした。キャラクターデザインや物語の設定には、「かつてプリキュアを見ていた世代にも届けよう」という工夫も感じられます。
『プリキュア』シリーズは、親が子どものために選ぶというよりも、親子で同じ時間を共有しながら、それぞれの視点で楽しめる作品になっているのです。
約20年ぶりにプリキュアを見たことで、「女児向け作品」という先入観は良い意味で裏切られました。懐かしさと新しさが同居する設定も含めて、「たんプリ」こと『名探偵プリキュア!』は大人にこそ見てほしい作品です。成長するにつれて忘れていった感覚を、そっと思い出させてくれるでしょう。
公式サイトはこちら:
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