KDDI、楽天モバイルとのローミング契約見直しへ…エリア重複で「順次終了」の可能性
KDDIが、楽天モバイルとのローミング契約の見直しを検討していることが明らかになりました。2026年9月に期限を迎える契約について、KDDIの松田浩路社長は、自社エリアとの重複が確認された場所から順次ローミングを終了する方針を示唆しました。
楽天モバイルの通信障害が露呈したエリア重複
今回の見直しを後押ししたのは、2024年1月27日に発生した楽天モバイルの通信障害です。NTT東日本のデータセンターの電源トラブルが原因で発生したこの障害時、楽天モバイルのユーザーからのトラフィックがKDDI回線に集中したことから、両社のエリアが重複していることが改めて確認されました。松田社長は「緊急時のデータ流入が、エリアが重複していることの証明になった」と指摘しています。
KDDIのローミング契約は「収益源とせず」
KDDIと楽天モバイルのローミング契約は、楽天モバイルの基地局整備が遅れていたエリアをKDDIが一時的に補完する形で始まりました。しかし、KDDI側は当初からこの契約を一時的な支援策と位置づけており、松田社長は過去の会見で「ローミング収入は収益源として考えていない」と明言しています。
楽天モバイルは「プラチナバンド」で自立へ
一方、楽天モバイルはKDDIへの依存脱却を目指し、2024年6月から「プラチナバンド(700MHz帯)」の運用を開始しました。障害物に強く、地下や屋内でのつながりやすさを改善するこの帯域を既存の1.7GHz帯と併用することで、エリア展開を加速させています。また、電波状況に関するユーザーからのフィードバックに迅速に対応する体制も構築し、品質改善に力を入れています。
今後の焦点はユーザーの体感品質
2026年9月の期限に向けて、KDDIがエリア重複部分のローミング終了を提案した場合、楽天モバイルの自社回線整備がローミング縮小のペースに追いつき、ユーザーの体感品質を維持・向上できるかが今後の焦点となります。楽天モバイルが、KDDIからの自立を果たせるかどうかが注目されます。
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