スウェーデン、国籍取得のハードル大幅にUP!「真面目に働いて暮らす」が条件に
北欧スウェーデンが、国籍取得のルールを大きく変更する計画を発表しました。これまでは比較的容易だったとされるスウェーデンの国籍取得ですが、今後は語学力や一般常識に加え、安定した収入と真面目な生活態度が求められるようになります。一体何がどう変わるのか、詳しく見ていきましょう。
国籍取得の要件が厳格化される理由
今回のルール変更の背景には、2015年のヨーロッパ移民危機以降、スウェーデンに流入した移民の社会統合の難しさが挙げられます。移民の中には、スウェーデン語を学ばず、スラム街で生活し、犯罪に手を染めるケースも少なくありません。政府は、国籍取得を簡単にしてしまうことが、そうした状況を助長していると考えているようです。
移民相のヨハン・フォシェル氏は、「国籍はもっと大きな意味を持つべきだ。誇りとは、何かに一生懸命取り組んだ時に感じるものだ。しかし、そうしたことが国籍取得で求められていない」と指摘。スウェーデン語が話せず、スウェーデン社会について何も知らない人でも、5年で国籍を取得できてしまう現状を問題視しています。
具体的に何が変わる?
新ルールでは、以下の点が変更されます。
- 居住期間の延長:現在の5年以上から8年以上に
- 語学力・一般常識試験の導入:スウェーデン語の能力と、スウェーデン社会に関する知識を測る試験
- 就労条件:年金生活者と学生を除き、税引き前の月収が2万クローナ(約35万円)以上が必要
- 犯罪歴の制限:出身国またはスウェーデンで犯罪歴がある場合、刑期を終えてから最長17年待たなければ申請不可
- 生活態度:多額の借金、接近禁止命令、薬物依存症などの場合は国籍取得不可
さらに、殺人罪で服役している間にも国籍を取得できるケースがあったことも問題視され、今回の改正につながりました。
新ルールはいつから?
議会で承認されれば、新ルールはスウェーデンの建国記念日である6月6日に発効し、既に処理中の申請にも適用されます。最初の国籍取得試験は8月に実施される予定です。スウェーデンの国籍取得を目指す方は、これらの変更点に注意が必要です。
今回のルール変更は、スウェーデン社会の安定と、国籍取得の価値を高めることを目的としています。しかし、一方で、移民の受け入れをさらに難しくするのではないかという懸念の声も上がっています。今後の動向に注目が集まります。
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