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長島愛生園入所者の山本一雄さん、89歳で初の美術館個展開催!緻密な絵画世界に迫る

投稿日:2026年02月11日

岡山県奈義町現代美術館で、国立ハンセン病療養所・長島愛生園に入所されている山本一雄さん(89歳)の初の個展が開催されています。長島の風景や故郷の思い出を緻密なタッチで表現した作品群は、見る人の心を揺さぶり、感動を呼んでいます。

長島愛生園での制作と、その芸術性

山本さんは、高校卒業後に就職したものの、ハンセン病を発症。1971年の愛生園入所を機に、絵画制作を本格的に始められました。主に油絵で制作されており、木の枝や服の繊維の一本一本まで繊細に表現するその技術は、長年の経験と情熱が生み出したものです。これまでに県展にも毎年出品し、奨励賞を受賞するなど、その才能は高く評価されています。

個展「小さな部屋から」で見どころは?

今回の個展「小さな部屋から」では、県内各地で描かれたスケッチを基にした風景や静物など、34点の作品が展示されています。最新作「惜別」は、港の灯台や人形のような女の子、抽象的な球体を組み合わせた作品で、細い面相筆で油絵の具を丁寧に積み重ねる技法が用いられています。その制作には途方もない時間がかかっていることが一目で分かります。

作品に込められた想いと、鑑賞のポイント

23年制作の「里路」は、葉の落ちた木々や民家が並ぶ田舎道を、山本さんとされる人物が歩く様子を描いています。曲がりくねった道路の先を照らす太陽光は、将来への不安や希望といった感情を表現しているかのようです。会場では、山本さんの愛用品であるパレットやイーゼルを並べ、作業スペースを再現。作品の制作風景をモニターで流すことで、より深く作品世界に浸ることができます。

ハンセン病の歴史と、作品が持つ意味

遠山健一朗学芸員は、「鑑賞する際には、ハンセン病の歴史を学び、山本さんが園で制作を続ける意味や、作品に込めた心情に思いを巡らせてほしい」と語っています。差別や偏見の歴史の中で、自身の経験感情を絵画を通して表現し続ける山本さんの作品は、私たちに多くのことを問いかけます。

開催概要

午前9時半~午後5時(月曜休館、祝日の場合は翌日)。鑑賞料が必要。問い合わせは奈義町現代美術館(0868(36)5811)。会期は3月1日まで。

この機会に、山本一雄さんの感動的な作品に触れ、ハンセン病という社会問題について改めて考えてみませんか?

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