なんJ大好き民のトレンドニュース

ゲーム開発未経験のアーティストが挑んだ“喪失”の表現―深い悲しみから生まれたアクションADV『ASTHENIA』開発者インタビュー

投稿日:2026年02月12日

ゲーム業界に新たな風を吹き込む、アクションアドベンチャー『ASTHENIA』。その開発を手がけるMatthaiosLappas氏に独占インタビューを実施しました。芸術的なビジュアル、一人称視点の近接戦闘、そしてクエストマーカーのない手探り感など、その魅力は多岐にわたります。今回は、なんとゲーム開発の経験が全くなかったという驚きの経歴を持つLappas氏に、本作に込めた想いを深掘りします。

喪失による深い悲しみから生まれたゲーム

Lappas氏はギリシャ出身の2D/3Dアーティスト。映画、ビデオゲーム、ボードゲームなど幅広い分野で25年以上のキャリアを積んできました。長年、ビデオゲーム制作への情熱を抱きながらも、その一歩を踏み出せずにいた彼が、ついに自身のゲームを開発するに至った背景には、深い悲しみがありました。

「2019年、最愛の母を癌で亡くし、同じ年に流産によって最初の子どもも失いました。その二重の喪失は、私を感情的に完全に迷子にしました。『ASTHENIA』は、そうした状態の中で生まれた作品です。」とLappas氏は語ります。ゲームの世界観は、病と腐敗に侵された世界。喪失を経験した主人公が、その世界に引きずり込まれていく物語は、彼の個人的な経験と深く結びついています。

影響を受けたゲームと『ASTHENIA』の特徴

Lappas氏が影響を受けたゲームは、『SILENTHILL』シリーズ(特に『SILENTHILL2』)、『バイオハザード』シリーズ、『ICO』『ワンダと巨像』『人喰いの大鷲トリコ』、『ダークソウル』シリーズ、『ELDENRING』など、数々の名作。これらの作品からインスピレーションを受け、『ASTHENIA』はホラーとサバイバル要素を盛り込んだダークファンタジーの一人称アドベンチャーゲームとして形作られました。

本作の大きな特徴は、ウェイポイントやマップが存在しない点。プレイヤーは手元のメモを頼りに、世界を探索し、断片的な情報を繋ぎ合わせながら物語を進めていく必要があります。また、特定の決断がゲームプレイや物語を変化させるため、リプレイ性も高く、プレイヤーの選択によって異なるエンディングを迎えることも可能です。

「ASTHENIA」というタイトルの意味

「ASTHENIA」はギリシャ語で「病」を意味します。Lappas氏は、このタイトルに自身の個人的な経験と、ゲームの世界観を象徴する意味を込めました。「このタイトルは、家族を失ったあとに生まれた作品である私にとって、非常に重い意味を持っています。腐敗し、朽ちていく古代の土地で、生と死が交錯し、住人たちが自分たちの存在の意味を理解しようともがく――そうした世界を表しています。」

ソロ開発の苦労と、友人の協力

Lappas氏は、プログラミング経験がない中、約6年間に渡って本作をほぼ一人で開発してきました。技術的な問題に直面し、何度も諦めかけたこともあったそうですが、情熱と粘り強さで乗り越えてきました。そして、最近フランス人のプログラマーである友人が開発に加わったことで、ゲームの完成度が飛躍的に向上しました。

「彼は、文字通り私の人生を救ってくれました。」とLappas氏は語ります。友人の協力によって、ゲームのパフォーマンスと安定性が大幅に向上し、より多くの機能が実装されました。

最後に、日本のプレイヤーへ

最後に、Lappas氏は日本のプレイヤーに向けてメッセージを送りました。「現実と同じように、この世界に足を踏み入れ、変化の旅を体験してほしいと思います。重い空気の中にも、光と希望を見つけてください。日本の文化とゲームは、私の創作人生において最大のインスピレーションでした。デモや製品版を遊んでもらえたら、これ以上の喜びはありません。本当にありがとうございます。」

『ASTHENIA』は、PC(Steam)向けに2027年の発売を目指して開発中です。体験版も近日登場予定です。今後の情報に注目しましょう。

カテゴリー

キーワード

← トップに戻る

コメント一覧

まだコメントはありません。

← トップに戻る

コメントを投稿する