「第2のキオクシア」出現なるか?健全化するIPO市場に期待のユニコーン3社
日経平均株価が上昇を続ける中、今年のIPO(新規株式公開)市場にも再び注目が集まっています。東証の改革により大型案件が増加し、理想的な成長株「テンバガー」も誕生。話題のユニコーン企業の上場も噂される今年は、特にスマートニュースの新規上場に期待が高まっています。
IPO市場の現状:質が向上、安定化へ
年始から大きく上昇してきた日経平均株価は、2月3日に54,721円と再び最高値を更新しました。こうした好景気の中、2025年のIPO市場が本格的に動き出します。近年、日本のIPO市場は「質」を重視する方向に変化しています。以前のように安易な上場が難しくなり、投資家の信頼が高まっているのが特徴です。
2024年の東証IPO案件数は60件と、3年前と比較して約4割減少しました。しかし、これは市場が縮小しているわけではありません。むしろ、案件数が減ったことで、より厳選された企業が上場するようになり、上場後の株価の安定性も増しています。
「公募割れ」減少:適正価格での上場
かつては、当選確率が低いIPO株が初値で2倍、3倍と高騰することも珍しくありませんでした。しかし、近年は初値が公募価格を下回る「公募割れ」のケースが減少しています。これは、主幹事証券会社と企業が市場の状況を慎重に見極め、適正な公募価格を設定するようになってきた結果と言えるでしょう。
大型案件の増加と「キオクシア」モデル
2024年のIPO市場では、案件数は減少したものの、東証プライム市場に直接上場する大型案件が増加しました。例えば、ソニーグループから分離上場したソニーフィナンシャルグループ、SBI新生銀行、JX金属などが挙げられます。
理想的な株価形成:キオクシアの成功例
最近では、初値はそれほど上昇しないものの、上場後に業績や成長性が評価され、株価が堅調に値上がりするケースが増えています。その代表例が、AI半導体関連株として注目を集めるキオクシアホールディングスです。キオクシアは、2024年12月のIPOで公募価格1,455円に対し、初値は1,440円と地味なスタートを切りました。しかし、半導体メモリー市場への期待の高まりから株価は急騰し、現在では21,000円を超えるまで上昇。まさに「テンバガー(10倍株)」となった理想的なケースと言えるでしょう。
東証改革の効果:透明性の向上と健全化
このようなIPO市場の変化の背景には、東証が取り組んだ市場改革があります。東証グロース市場の上場継続基準を引き上げ、審査を厳格化することで、資金調達や経営陣の持ち株売却を目的とした「上場ゴール」案件を排除。また、IR情報の開示を義務化することで、投資家への情報透明性を高めています。
今後の注目:ユニコーン企業のIPO
健全化が進むIPO市場において、プリファード・ネットワークスやスマートニュースといったユニコーン企業の上場が期待されています。特に、スマートニュースのIPOは、その革新的なビジネスモデルと高い成長性から、多くの投資家から注目されています。「第2のキオクシア」となる可能性を秘めたこれらの企業の動向に、今後も目が離せません。
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