チェルシーの「若手路線」に暗雲?経験値不足が課題、新監督ロシニアに託されたチーム再建
プレミアリーグのチェルシーは、今シーズンも波乱の展開が続いています。かつては強豪として君臨したチームですが、近年は若手中心のチーム編成が功を奏せず、成績は低迷。新監督のリアム・ロシニア氏にチーム再建の重責が課せられています。
マレスカ監督解任の裏側とロシニア監督の就任
チェルシーは、今シーズン開幕前にエンツォ・マレスカ監督を招聘しましたが、その任期は長くは続きませんでした。マレスカ監督は、ボールポゼッションを重視する戦術を採用しましたが、チームに浸透せず、結果を残すことができませんでした。地元ファンからも批判の声が上がり、解任に至りました。
後任には、同じくポゼッション志向の戦術を好むリアム・ロシニア監督が就任。ロシニア監督は、ストラスブール(フランス1部)で指揮を執っていた実績があり、チェルシーのオーナー陣にとっては、引き抜きやすい存在でした。しかし、ロシニア監督の就任にも、ファンからは懐疑的な声が上がっています。
「若手路線」の矛盾と経験値の欠如
チェルシーのオーナー陣は、4年前の買収以降、積極的に若手選手を獲得してきました。その結果、チームの平均年齢はプレミアリーグ最年少の23.4歳となりました。しかし、若手中心のチーム編成は、必ずしも成功しているとは言えません。
若手選手はポテンシャルを秘めている一方で、経験不足から集中力の欠落や打たれ弱さといった課題を抱えています。苦しい時に頼れるベテラン選手がいないチームは、試合終盤にリードを失うケースが頻発しています。「こんなに声のないロッカールームは初めてだ」と、かつての暫定監督が嘆いたように、チームには精神的な支柱が欠けているのが現状です。
オーナーの意向と移籍市場の動き
チェルシーのオーナー陣は、収益面での長期的な安定を重視しており、若手選手の売却益を重視する傾向があります。昨夏には、23歳のウインガー、ノニ・マドゥエケや24歳のストライカー、ニコラス・ジャクソンを売却し、移籍市場で3億ポンド(約640億円)台を回収しました。
この動きは、チームの強化よりも、資金調達を優先しているように見えます。「Showmethemoney(カネを見せろ)!」ではなく、「Showmeit’snotthemoney(カネだけではないと示してくれ)!」と、ある記者は提言しています。チェルシーは、ピッチ上での結果だけでなく、財務的な安定も追求する必要があるのです。
ロシニア監督に託された期待と課題
ロシニア監督は、初采配から10試合で7勝1分け2敗と、まずまずのスタートを切りました。しかし、チームの課題は山積しており、経験値の不足は依然として深刻です。ロシニア監督は、若手選手を育成しながら、チームの競争力を高めるという難しい課題に挑戦することになります。
ロシニア監督は、マンチェスター・ユナイテッドの「92年組」を引き合いに出し、自らのチームにも同様のポテンシャルがあると語っています。しかし、チェルシーのアカデミー卒業生は、売却益の対象となる可能性が高く、長期的なチーム作りは困難です。ロシニア監督は、限られたリソースの中で、どのようにチームを再建していくのか、その手腕が注目されます。
コメント一覧
まだコメントはありません。
← トップに戻る