余ったチーズから生まれた奇跡!「さけるチーズ」40年以上売れ続ける秘密とは?
雪印メグミルクが製造・販売する「さけるチーズ」。発売から40年以上経った今もなお、その人気は衰えることなく、2024年には過去最高の売上高を記録しました。あの独特の食感とミルキーな味わいは、多くの人にとって子供の頃からの思い出でしょう。今回は、そんな国民的チーズの意外な誕生秘話と、長く愛され続ける理由に迫ります。
「さけるチーズ」ってどんなチーズ?
爪を立ててツーッと剥くと、糸を引くように細く裂ける、キュッキュとした食感が特徴の「さけるチーズ」。口に入れた瞬間、ミルクの風味が口いっぱいに広がる、あの棒状のチーズです。市場シェア率およそ9割を誇り、今や「ストリングチーズ」というカテゴリーの代名詞とも言える存在です。
偶然の発見から生まれた新カテゴリー
「さけるチーズ」の誕生は、ある種の偶然から生まれました。半世紀近く前に、雪印メグミルクのチーズ研究所で商品開発をしていた研究者が、余ったチーズをお湯に入れて伸ばしてみたところ、サキイカのような独特の食感に気付いたのです。「これは面白い!」と感じた研究者たちは、すぐに商品開発へと舵を切りました。
当初は「ストリングチーズ」という名前だった
当初、「さけるチーズ」は「ストリングチーズ」という名前で、主に酒のつまみをターゲットにした商品として発売されました。塩味とスモーク味の2種類で展開され、首都圏限定で発売されたところ好評を博し、翌年には全国販売へと拡大しました。しかし、1995年に「さけるチーズ」へと名称変更。このタイミングでフレーバーの種類も増やし、幅広い層にアピールするようになりました。
ネーミング変更の背景には?
雪印メグミルク乳食品事業部チーズグループの勝山大地氏は、ネーミング変更の理由について次のように説明します。「当初は成人男性の飲酒シーンを想定していましたが、もう少し顧客の裾野を広げたかった。また、ストリングチーズという名称が少し分かりにくいという意見もありました。この商品の特徴である裂いて食べる点をより分かりやすく伝えたい、そして小さなお子さんにも食べてもらいたいという狙いがありました。」
ロングセラーの秘訣は?
発売から46年間、大きな浮き沈みもなく右肩上がりで順調に推移してきた「さけるチーズ」。その成功の背景には、消費者の嗜好の変化、競合商品の参入、原材料価格の高騰など、様々な課題を乗り越えてきた試行錯誤があります。「さけるチーズ」は、単なるチーズではなく、食卓に欠かせない存在として、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。
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