渡部暁斗、20年のオリンピックの旅に別れ 山本涼太が受け継ぐ「道しるべ」
スキー・ノルディック複合の団体スプリントで、渡部暁斗選手(37、北野建設SC)の20年に及ぶオリンピックへの挑戦がついに幕を閉じた。2024年2月19日、ミラノ・コルティナ冬季五輪のテーゼロ・クロスカントリー競技場で行われた競技で、日本は6位に入った。
20年の軌跡
渡部選手は2006年のトリノ五輪で初出場。その後、ソチ五輪、平昌五輪で個人NH(ノーマルヒル)で銀メダルを2度獲得。北京五輪では個人LH(ラージヒル)と団体で銅メダルを獲得するなど、輝かしい成績を残してきた。今回のミラノ五輪は、自身6度目の出場となった。
「道半ばで散った桜」
レース後、渡部選手は「道なき道を自分でかきわけてここまで来て、それが面白かったっていうのもありますし、道をきわめられたっていう気は全然していなくて、まだ道半ばで諦めるっていう感じなんですけど、すごく今いい人生だったなと思ってます」と、すがすがしい表情で語った。そして、後輩たちに向けて「季節外れの桜を咲かすことはできなかったんですけど、最後の花びらの一枚が散っていくまで皆さんに見ていただけたと思いますし、最後に道半ばで散っていった桜が、この先を行く若い選手たちの道しるべみたいなものになってくれたら本望です」と、力強いメッセージを送った。
山本涼太、暁斗の想いを受け継ぐ
団体スプリントで渡部選手と共闘した山本涼太選手(28、長野日野自動車SC)は「最後の最後まで背中を追いかけてやっていきたい」と、渡部選手への深いリスペクトを表明。そして、「個人でメダルを取っていない世界選手権でも表彰台に乗っていないので、まずはもう一度表彰台を目指してやっていきたいと思いますし、暁斗さんを超えられるような成績を出し続けていきたい」と、決意を新たにした。
渡部選手の引退は、日本ノルディック複合界にとって大きな損失だが、そのレガシーは山本選手をはじめとする若い世代へと受け継がれていく。今後の山本選手の活躍に期待したい。
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