伝説のモーグル選手森徹さん、胃がん発覚から10ヶ月で25歳で急逝…長野五輪で見届けた仲間たちの勇姿
1998年長野オリンピック。輝かしい未来を嘱望されていたモーグル選手の森徹さん(享年25歳)は、病と闘いながらも、仲間たちの活躍を応援していました。胃がん発覚からわずか10ヶ月後という短い生涯でしたが、その生き様と、周囲の人々への影響は、今もなお多くの人々の心に深く刻まれています。
海外合宿からの帰国、衝撃の診断
森徹さんは、海外合宿から帰国後、念のため受けた人間ドックで胃がんを発見されました。しかも、進行の早いスキルス性という、非常に厳しい状況でした。告知からわずか2週間後には手術が行われましたが、がんの広がりは予想以上で、一部の切除に留まりました。
この結果を告げられた兄・敏さんは、「放心状態で何も考えられなかった」と語ります。しかし、徹さんは手術後も前向きでした。次のソルトレイクシティオリンピックを目指し、復帰に向けて具体的なスケジュールを立てていたのです。
奇跡の復活、弟を見守る兄
手術からわずか2週間後には、病院の階段を上り下りするなど、トレーニングを開始。徹さんの強い意志と行動力は、周囲の人々に勇気を与えました。オリンピック出場を目指していた兄・敏さんも、弟の姿に奮い立たされ、長野オリンピックに向けて一層の努力を重ねました。
そして、迎えた長野オリンピック。徹さんは手術から5ヶ月後、すでにがんが転移し抗がん剤治療を受けているという状況でありながら、会場に姿を見せました。最高の舞台を自分の目に焼き付けたいという強い思いが、彼を動かしたのです。
金メダルの瞬間、渾身のジャンプ
徹さんは、フリースタイルモーグル女子決勝で、里谷選手の金メダル獲得の滑りを見守りました。その後も、兄・敏さんが出場するノルディック複合団体ジャンプを現地で観戦。敏さんは、弟徹さんの姿を力に変え、渾身のジャンプを見せたのでした。
森徹さんの短い生涯は、多くの人々に感動と勇気を与え続けました。彼の滑り、そして生き様は、これからも語り継がれていくことでしょう。
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