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鎌倉で見つけた「暮らしを愛でる感性」フランス人夫婦が語る、日本の小説が描く“静かな日常の美しさ”

投稿日:2026年02月22日

日本の小説に魅せられたフランス人夫婦が、舞台となった鎌倉を訪れ、日本の「暮らしを愛でる感性」に触れました。小川糸さんの小説『ツバキ文具店』をきっかけに日本を訪れたナデージュさんとアントニーさん夫妻の体験をご紹介します。

小説が導いた初めての日本旅行

南西フランスのバスク地方に暮らす陶芸家のナデージュさんと医者のアントニーさん夫妻は、小川糸さんの小説『ツバキ文具店』を愛読しています。主人公がひっそりと代書屋を営む鎌倉を舞台にしたこの小説に感銘を受け、初めての日本旅行で鎌倉を訪れました。

小説の中では、主人公は依頼主の気持ちを汲み取り、適切な紙や筆跡で文章を書き上げます。「主人公の行為はとても詩的でした」とアントニーさんは語ります。文字の濃淡が感情を表す繊細な描写は、単なる代筆を超えた“儀式”のような時間を感じさせます。

言葉に込められた想い、そして日本の美意識

小説には、弔意を込めて淡い墨色でお悔やみを書く場面が登場します。「言葉の意味だけでなく、にじみやかすれ、行間までもが、送り手の心を代弁する」という表現に、夫妻は深く感銘を受けました。これは、陶芸家であるナデージュさんにとって、土の質感や釉薬の色合いに心を配る仕事と通じるものがあったと言います。

夫妻がこの小説を好きな理由は、「よくある静かな普通の日常の話だから」とのこと。鎌倉の神社の祭礼や季節の行事が、ごく自然に生活の中に溶け込んでいる描写も魅力です。登場人物たちの時間の流れは、四季折々の風景と共にゆっくりと進んでいきます。

フランスにも欲しい「言葉を紡ぐ」文化

ナデージュさんは、「この小説に登場するような代筆業がフランスにもあればいいのに」と願っています。最近身内に不幸があった際、お悔やみの言葉に詰まってしまった経験から、「きちんと伝えるべきなのに、結局何も言えなかった」と語ります。言葉で想いを伝えることの難しさを感じながらも、日本の繊細な美意識に触れ、心を動かされたようです。

鎌倉の地で、小説が描く“静かな日常の美しさ”を体感したフランス人夫婦。彼らの目に映った日本の「暮らしを愛でる感性」は、私たちにとっても改めて見つめ直す価値があるのではないでしょうか。

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