緊急地震速報のチャイム音、実は「ゴジラ」テーマ曲も検討!?制作秘話を東大名誉教授が語る
あの独特な音色、緊急地震速報のチャイム音。実は、あの音にはゴジラのテーマ曲を採用する案もあったという驚きの裏話が、東京大学名誉教授の伊福部達氏の講演で明らかになりました。
緊急地震速報チャイム音誕生秘話
3月23日、さいたま市で開催された埼玉政経懇話会の例会で、伊福部氏は「緊急地震速報とゴジラ音楽、あの3秒のチャイム音に秘められたメッセージ」と題した講演を行いました。伊福部氏は、2007年に緊急地震速報のチャイム音を制作した経緯を詳細に語りました。
もともと音楽作成の専門家ではなかった伊福部氏は、依頼を受けた当初は断るつもりだったそうですが、制作期限が半年と比較的短かったため、引き受けることになったとのこと。チャイム音の条件としては、緊急性を感じさせつつ、不安感を与えないこと、騒音下でも聞き取りやすいこと、そして軽度の知覚障害者でも聞き取れることなどが設定されました。
なぜ「ゴジラ」は選ばれなかったのか?
最終的に採用されたのは、叔父である作曲家伊福部昭氏の交響曲「シンフォニア・タプカーラ」の一部でした。適度な緊張感を持った和音が、緊急地震速報の目的に合致したからです。しかし、伊福部氏は、「ゴジラ」のテーマ曲の一部利用も検討したことを明かしました。その理由としては、恐怖心をあおる可能性があるため、最終的に断念したと語っています。
動物も反応するチャイム音の秘密
興味深いことに、伊福部氏はチャイム音について、犬や猫などの動物が音を聞いて逃げ回ることがあると指摘。これは、動物が共通して持つ潜在感覚に訴える音なのかもしれないと話しています。緊急地震速報のチャイム音は、私たち人間だけでなく、動物にとっても特別な意味を持つ音なのかもしれません。