ひっそりと受け継がれる伝説の糸喜寿アングラーがファールドリーダーで美しい夏山女魚を仕留める
夏の高津川で、ベテランのフライフィッシング愛好家が、知人から譲り受けた特別なリーダー「ファールドリーダー」を使って、美しいゴギ(イワナの亜種)を釣り上げることに成功しました。長年の経験と新たな挑戦が組み合わさった、心温まる釣りの物語です。
ファールドリーダーとは?
ファールドリーダーは、フライフィッシングの歴史と深く関わる伝統的なリーダーです。かつては馬毛やシルクで手作りされていましたが、現在ではポリエステルなどの素材も使われています。釣り人の意図を糸が汲み取り、フライを自然に運ぶとされ、一部の熱心な愛好家によってひっそりと受け継がれてきました。
喜寿アングラーの挑戦
今回の挑戦者は、喜寿を迎えたベテランアングラー。頑固で新しいものにはなかなか手を出さない性格ですが、人と違うことをしたいという困った根性から、ファールドリーダーに興味を持ちました。普段ナイロンリーダーを使用している彼は、ファールドリーダーを日頃の要領で使用し、ピーパラ14番のフライを取り付けました。
高津川での実釣
高津川水系紙祖川で実釣を開始。ファールドリーダーは渓の緑に溶け込むモスグリーンで、柔らかく、フライをフワリと落とすことができました。アングラーは「初級者から脱したい」と意気込み、ファールドリーダーの性能を試します。そして、岩に沿った流れにフライを落とした瞬間、黒い影が飛びつき、見事ゴギを釣り上げました。
伝説の糸の可能性
ファールドリーダーは、ドラグの掛かりが遅いなど、ナイロンリーダーとは異なる特性を持っています。しかし、その分、フライの自然な動きを活かし、魚を魅了する力があるのかもしれません。今回の釣行で、アングラーはファールドリーダーの可能性を確信し、今後の釣りに活かしていくことを決意しました。
その後、先行の釣り人の後を追ってヤマメを1匹追加し、釣行は終了。夏の渓流での貴重な体験となりました。
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