M-1グランプリ2025:たくろうが王座獲得!技術を超えた“緩さ”が炸裂
12月21日開催の「M-1グランプリ2025」で、漫才コンビ「たくろう」(きむらバンド、赤木裕)が、初の決勝進出にして見事優勝を果たしました。賞金1000万円を獲得した2人の漫才は、従来の技術重視の流れとは一線を画す、独特の“緩さ”が多くの観客、審査員を魅了しました。
ファイナルラウンドでの爆笑劇
ファイナルラウンドでは、きむらがビバリーヒルズのセレブになりきって小芝居を始め、最初は難色を示していた赤木も徐々に熱量を合わせ、爆笑を誘う展開。9人の審査員のうち、8票を獲得する圧倒的な支持を得て、新王者に輝きました。
「ネタ合わせは1回だけ」驚きの裏側
たくろうの漫才の根底にあるのは、計算されたものではない、自由な掛け合い。大会終了後のテレビ朝日系「有働Times」生出演では、ネタ合わせは「1回くらいしかしない」と告白。赤木は「しない方がいい。緊張した方が面白い」と、その理由を語りました。
過去の危機感から生まれた“緩さ”
実は、たくろうは過去にM-1の成績が落ち込み、危機感を抱いた時期があったそう。その頃、「毎日ネタ合わせをしよう」と意気込んだものの、4時間ゲームをして帰るという、“ネタ合わせしているフリ”ばかりの日々を過ごしていたことを明かしました。
審査員も太鼓判!技術を超えた笑い
近年、M-1では審査員がお笑い芸人を中心に、技術的なポイントを指摘される傾向にあります。しかし、たくろうの漫才は、技術に頼らず、シンプルに笑いを追求。審査員のアンタッチャブル柴田英嗣は「後半笑いすぎて、聞いてなかった」と、満点評価を与えました。
きむらバンドの言葉に込める想い
きむらは「変に頑張りすぎると、お客様に笑ってもらうという根っこを忘れちゃう」と語り、「シンプルでいいんじゃないか?僕ら2人でできることをやって、笑ってもらうのがいいんじゃないか?」と、2人が大切にしてきた考えを明かしました。唯一無二の雰囲気を作り出したのは、たった一つの約束事だったのです。
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