エクセディ、80mからの放水も可能な消防ドローンを拡販!国内生産で1000万円以下を目指す
自動車部品メーカーのエクセディが、ドローン子会社ワールドリンク&カンパニーを通じて、高性能な消防ドローンの拡販に力を入れます。10月30日に開催される「第53回全国消防救助技術大会」で、トルコ製のドローン「シーザー3」による放水の実演を行い、その消火性能をPRします。
従来の消火活動では困難な現場へ
シーザー3は、山林火災や高層ビル火災など、はしご車では届かない場所や、地形的に消火活動が難しい場所での活躍が期待されています。ワールドリンクの村田康介取締役は「国内に同様の目的のドローンは存在しない」と自信を語り、拡販に意気込んでいます。
シーザー3の驚きのスペック
シーザー3は、全幅3023ミリ×全高2733ミリ×奥行き800ミリメートル、最大離陸重量115キログラムという巨大なドローンです。しかし、その分、最大80メートルの高度から放水が可能で、まるで空から水を降らせるような消火活動を実現します。GPS誘導により、複雑な地形や高所でも安定した飛行とピンポイント消火が可能です。最大放水圧は2.5メガパスカルで、アダプターを装着することで様々なホース径にも対応できます。
国内生産によるコストダウンも視野
エクセディは、今後、自社の工場で国内生産することで、売価を下げていくことを検討しています。国内生産の場合、1000万円以下での販売を目指しており、より多くの消防署が導入しやすくなる可能性があります。エクセディは、自動車向けクラッチ部品で培ったノウハウを生かし、ドローンやロボット事業の育成を積極的に進めています。
今回の消防ドローンの拡販は、日本の防災・消防技術のレベルアップに大きく貢献すると期待されています。
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