食と雑貨で魅力を堪能！ブダペスト＆プラハで過ごす、東欧のクリスマス

一年の中で街がひときわ美しく彩られ、多幸感に包まれるフェスティブシーズン。中世ヨーロッパや帝国時代の雰囲気が色濃く残るハンガリーのブダペストとチェコのプラハは、近年人気の旅先です。随所がきらびやかな装飾をまとい、祝福のムードが漂うふたつの都市の特別なホリデーの様子をお届けします。

ブダペスト：手仕事の美意識とローカルフードを味わう

美しいドナウ川沿いに絢爛な建物が点在するブダペストは、古くから“ドナウの真珠”と称えられてきました。クリスマスシーズンには、特にその美しさが際立ち、ヨーロッパ全体でも高い評価を得ているクリスマスマーケットが開催されます。

聖イシュトヴァーン大聖堂前の広場は、イルミネーションが輝き、治安も良く、クリーンな印象。ライトアップされた大聖堂の荘厳さも相まって、心躍るムードを盛り上げます。時間帯によっては、歴史的な建造物をキャンバスにしたプロジェクションマッピングのショーも楽しめます。

マーケットには、贈り物や飾りつけにぴったりのオーナメントやお土産品のワゴンが並びます。ヴルシュマルティ広場の店舗では、職人やクラフト作家による民芸品や伝統工芸品を中心に扱っており、天然素材を使用した手づくりの品を探している人にはおすすめです。

ハンガリーならではのクリスマス文化

ハンガリーでは、サンタクロースではなく幼いキリストが子どもたちにプレゼントをくれるというユニークな習慣があります。サンタクロースは、12月6日の聖ニコラウスの日にチョコレートなどの小さなギフトを運ぶとされています。

クリスマスの飾りつけに食品を用いる文化も広く浸透しており、サロンツコルと呼ばれる小さなキャンディは、ツリーのデコレーションとして人気です。パプリカを乾燥させて柑橘類のドライフルーツやシナモンスティックと組み合わせたガーランドも、この国ならではのクリスマス飾りと言えるでしょう。シナモンやパインツリー、ローズマリーなどのエッセンシャルオイルを装飾に垂らして、香るインテリアを楽しむのもおすすめです。

ブダペストで味わうローカルフード

ハンガリーを代表する名産品フォアグラとパプリカは、ローカルフードに高頻度で用いられます。マーケットでは、揚げてつくるピザに似たラーンゴシュや、ラードやバターをふんだんに使ったポテトのスコーンポガーチャも人気です。煙突のようにクルクルと縦長く巻かれたチムニーケーキは、アイスクリームやチョコレートをトッピングすれば、写真映えもバッチリです。

オレンジやシナモン、クローブなどを温めてつくるグリューワインも、フェスティブな雰囲気を盛り上げます。ぜひ、ブダペストのクリスマスマーケットで、食と雑貨の両方を楽しんでみてください。