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ウクライナからの危険な脱出劇:平和を望まない指導者たちの間で、命懸けで自由を求める人々

投稿日:2025年12月23日

ウクライナの紛争が長期化する中、死の危険を冒してでも国外へ脱出しようとするウクライナ人男性たちの姿が明らかになりました。カルパティア山脈を5日間も歩き続けたビクトル・ピンハソフさん(34歳)は、隣国ルーマニアへの越境に成功し、その安堵の表情を隠しきれませんでした。

終わりの見えない消耗戦と深刻化する人員不足

ロシアの全面侵攻から4年近くが経過したウクライナは、現在深刻な人員不足に直面しています。約960キロメートルに及ぶ前線を維持するため、ウクライナ軍はロシア軍との容赦ない消耗戦を繰り広げています。一方、ロシアはウクライナの3倍以上の人口を動員し、兵力補充を続けています。

ウクライナ検察によると、9月までに兵士の無断不在や脱走に関する刑事事件が約29万件も捜査されています。戒厳令により、23歳から60歳までの男性は出国が禁止されているため、多くの人々が危険な手段で国外脱出を試みています。

「誰も平和を望んでいない」徴兵忌避者の本音

キーウでタクシー運転手として働いていたピンハソフさんにとって、自国での生活は耐え難いものになっていました。彼は、米国のトランプ大統領、ロシアのプーチン大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領、そして欧州各国の首脳が、戦争終結に向けて相反するビジョンを掲げている現状を嘆き、「誰も平和を望んでいない」と率直に語りました。

ピンハソフさんは、国境越えの準備に約1カ月を費やし、ナビゲーションアプリやSNSの情報を参考にしました。しかし、国境警備隊に捕まらないようにするため、最終的には山に持参した食料やサバイバルギアをすべて捨てて逃げ切ったのです。

ルーマニアへの不法入国者、3万人超え

ルーマニア国境警察によると、2022年の紛争勃発以来、ルーマニアに不法入国したウクライナ人男性は3万人以上に達しています。ピンハソフさんもその一人であり、一時的な保護を与えられています。これは、EUが戦争から逃れる全ての人々に対して提供している措置です。

ウクライナ国境警備隊によると、出国を試みたウクライナ人男性のうち、2万5000人以上が捕獲されています。しかし、これはルーマニアとの国境に限った数字であり、モルドバ、ハンガリー、ベラルーシなど、他の国々へ逃れている人々も多くいます。

この状況は、ウクライナ国内の厳しい現実と、平和への希望が失われつつある現状を浮き彫りにしています。命を賭して自由を求める人々の声に、耳を傾ける必要があります。

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