達川光男氏が明かす“川口VS達川大バトル”の真相!甲子園での事件からノーサインでの奇跡、そして和解の裏側
広島東洋カープの黄金時代を支えた達川光男氏(70)が、伝説の左腕川口和久氏(66)との間にあった“大バトル”の真相を告白。23日放送のBSフジ「プロ野球レジェン堂」でのトークが話題を呼んでいます。
甲子園球場から始まった“事件”
達川氏によると、そもそもの発端は甲子園球場での試合。川口投手がプレーボールと同時に4回も首を振るという異例の行動に出たのです。サインの球種が少ないにも関わらず、川口投手がサインを気にしているように見えた達川氏は、「好きなように投げろ」と指示。すると、川口投手はノーサインで5回までノーヒットノーランという快投を見せたのです。
誤解と和解、そしてノーサインでの試行錯誤
しかし、5回終了後のグラウンド整備時間、川口投手が達川氏のもとへ。実は川口投手が首を振っていたのは、サインが気に食わなかったのではなく、サインを「なんだったっけ…」と考えていただけで、サインの複雑さに困っていただけだったのです。「わしが悪かった」と謝った達川氏と川口投手は、誤解を解き、6回からは達川氏がサインを出すことになりました。
ところが、サインを出した途端に真弓明信氏にヒットを許してしまいます。達川氏は再び「わしのサインじゃ打たれるけ、もう一回ノーサインでやろうや」と提案。その後、市民球場での試合では、バッテリーコーチから「真っすぐばっかり投げろ」、「変化球ばっかり投げやがって」と指示が飛び交う事態に。達川氏はコーチへの反論を我慢し、黙っていました。
意気投合の裏に隠された真実
すると、川口投手が「達川さんは俺のことかばってくれてるな」と感じ、そこから二人の間にあうんの呼吸が生まれたのです。初回に3者連続三振を奪った川口投手が、達川氏の横にきて「先輩!今日リードさえてますね!」と発言。これに達川氏は「お前が言うなって」と笑いをこらえたというエピソードも明かされました。
この伝説の“川口VS達川大バトル”の裏には、サインの誤解やすれ違い、そしてそれを乗り越えて生まれた信頼関係があったのです。達川氏のユーモア溢れる語り口で、当時の熱いドラマがよみがえりました。
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