新型コロナワクチンで死亡リスク74%上昇?拡散された情報の真偽を徹底検証!
X(旧Twitter)で拡散されている「新型コロナのmRNAワクチン接種で死亡リスクが74%上昇」という情報は誤りです。根拠とされたフランスの研究論文は、正反対の結論を示しています。今回は、このデマの真相を徹底的に検証し、正しい情報をお届けします。
拡散された情報の概要
12月17日、Xで拡散された動画付きの投稿は、フランスで行われた大規模研究(成人2,800万人対象)で、mRNAワクチン接種者の4年間の「全死因死亡リスク」が25%増加、さらに重症COVID-19ワクチン関連の死亡リスクが74%上昇したと主張していました。この投稿は1100回以上リポストされ、4.4万件を超える表示を記録しています。
論文の真実:死亡率の上昇は見られず
しかし、この主張の根拠とされる論文の実際の結論は、「COVID-19のmRNAワクチンを接種したフランスの18-59歳を対象とした調査で、4年間の全死因死亡率の上昇は見られなかった。mRNAワクチンの安全性をさらに裏付けた」というものでした。つまり、拡散されている情報とは真逆の結果を示しているのです。
動画の内容と注意点
拡散された動画には、ワクチン接種後に多臓器不全や癌を発症したケースについて言及し、ワクチンとの因果関係を疑う内容が含まれています。動画編集ソフトVrewのウォーターマークがあるため、AIによる編集の可能性も考えられます。動画の内容はあくまで個別の事例であり、科学的な根拠に基づいたものではありません。
なぜデマが拡散されるのか?
今回のケースのように、誤った情報が拡散される背景には、以下のような要因が考えられます。
- 情報の解釈違い:論文の内容を正しく理解せず、誤った解釈に基づいて情報を拡散してしまう。
- 感情的な反応:ワクチンに対する不安や不信感から、ネガティブな情報を信じてしまう。
- AIによる編集:AIによって編集された動画や画像が、誤った情報を拡散する。
正しい情報源から情報を得よう
健康に関する情報は、信頼できる情報源から得るように心がけましょう。以下は、信頼できる情報源の例です。
- 厚生労働省:
https://www.mhlw.go.jp/ - 国立感染症研究所:
https://www.niid.go.jp/ - WHO(世界保健機関):
https://www.who.int/
デマや誤情報に惑わされず、科学的な根拠に基づいた正しい情報を選択することが重要です。
コメント一覧
まだコメントはありません。
← トップに戻る