俳優の高橋克典さん（60歳）が、若手時代に受けた厳しい言葉や、そこからの脱却、そして現在の活躍について語りました。人気ドラマ『サラリーマン金太郎』、『特命係長只野仁』、昨年から主演を務める『大岡越前』など、数々の人気作に出演し、スター街道を歩んできた高橋さんですが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。

若手時代の苦悩…「価値がない」という言葉

高橋さんは、若手時代に「お前は太ったら価値がない」と言われた経験があることを明かしました。仕事の中身を相談できる相手もおらず、葛藤した時期もあったとのこと。しかし、そんな苦しい状況を乗り越え、現在の地位を確立しています。

映画『栄光のバックホーム』で見せる演技力

高橋さんは、昨年公開された映画『栄光のバックホーム』に出演。2023年に28歳の若さで急逝した、元阪神タイガースの横田慎太郎さんの生涯を描いた作品です。高橋さんは、横田さんの父・横田真之さんを演じました。

実在の人物を演じる難しさ、そして心境

実在の人物を演じるにあたり、高橋さんは家族写真やYouTubeなどを参考に、真之さんの人物像を深く掘り下げました。監督からはキャラクターを気にしなくて良いと言われていたものの、最終的な台本が横田選手の話に重きを置いていることから、真之さんへの理解を深める努力を重ねたそうです。

高橋さんは、この映画での役どころについて、「野球人生の光も影も知り、自分の子どもが命に係わる病に侵されて、共に戦わなければならないところを、目を背けたいところがあったり、常に混沌とし続けている人間らしさを持った人物」と捉え、渾身の演技を披露しています。

停滞を打破する力…「なりたいイメージ」を持つこと

高橋さんは、自身の経験から「自分の中でこうなりたいというイメージを持っていれば、ちゃんと目的地にたどり着けるはずだ」と語りました。苦難を乗り越え、スターダムを駆け上がった高橋さんの言葉は、多くの人々に勇気と希望を与えるでしょう。