11月10日、11日に東京と大阪で開催された『ベースの日』10周年記念イベント【THEBASSDAY10thAnniversaryGroove-MethodLIVE】の東京公演をレポートします。オーガナイザーの丸山隆平（SUPEREIGHT）と休日課長（ゲスの極み乙女など）を中心に、豪華ゲストベーシストたちが集結し、ここでしか味わえない特別な夜を演出しました。

オープニングは伝説的デュエット！

客電が落ちると、丸山隆平と休日課長のシルエットが浮かび上がり、グローヴァー・ワシントンJr.の「JusttheTwoofUs」のイントロが会場に響き渡ります。河村吉宏（Dr.）、清野雄翔（Key.）、真壁陽平（Gt.）によるリズムセクションが、二人のベースプレイを優しく支え、ジャズ、ロックの枠を超えた、唯一無二の低音の会話が繰り広げられました。互いの音を慈しみ、微笑み合う二人の姿は、『ベースの日』の信頼関係を象徴しているかのようでした。

バンドの個性を爆発！SUPEREIGHT、ゲスの極み乙女

MCで丸山隆平と休日課長は、会場を熱狂の渦に巻き込みます。まずは、それぞれのバンドによるパフォーマンス。SUPEREIGHTの「“超”勝手に仕上がれ」では、歌詞を「ベースの世界へと誘う」と変えて観客をベースの世界へ誘い込み、休日課長が所属するゲスの極み乙女の「猟奇的なキスを私にして」では、丸山隆平がボーカルを担当し、ハイトーンボイスで会場を魅了しました。

豪華ゲストが続々登場！Rei、武田祐介、TOKIE、田村明浩

さらに、Reiを迎え、SUPEREIGHTの「稲妻ブルース」を披露。Reiのギターソロは圧巻で、会場を熱狂させました。その後、RADWIMPSの武田祐介が登場し、バッハのチェロ曲を独奏。その繊細かつ緻密な演奏は、観客を圧倒しました。Coldplayの「VivalaVida」やエリック・クラプトンの「Layla」では、丸山隆平、休日課長、武田祐介によるセッションが実現し、ベースの可能性を広げる演奏を披露しました。

TOKIEの登場も話題を呼び、ジョン・メイオール＆ザ・ブルースブレイカーズの「Steppin’Out」や自身のバンドTHELIPSMAXの「MissBunny」を披露。丸山隆平との掛け合いも楽しませてくれました。そして、トリを飾ったのはスピッツの田村明浩とafloodofcircleの佐々木亮介。スピッツの「俺の赤い星」「裸のままで」、afloodofcircleの「夜空に架かる虹」を披露し、会場を感動の渦に包みました。

圧巻のフィナーレ！5人のベーシストによる大合奏

ラストは、丸山隆平、休日課長、武田祐介、TOKIE、田村明浩の5人のベーシストとサポートメンバー、Reiによる大合奏。ザ・ビートルズの「HelterSkelter」や椎名林檎の「丸の内サディスティック」と小沢健二の「今夜はブギーバック」のマッシュアップなど、渾身のパフォーマンスでイベントを締めくくりました。オープニングと同じ「JusttheTwoofUs」で再び丸山隆平と休日課長が向かい合い、円環を描くようにイベントは幕を閉じました。

10周年を記念した今回のイベントは、ベースという楽器の魅力を存分に味わえる、まさに音楽ファンにとって最高の夜となりました。今後の『ベースの日』の発展にも期待が高まります。