12月27日、中山競馬場で行われた第148回中山大障害（GⅠ）で、1番人気のエコロデュエルが劇的な勝利を収めました。2017年のオジュウチョウサン以来となる、同一年春秋のJ・GⅠ制覇という偉業を達成し、競馬ファンを熱狂させました。

レースの展開

レースは、ネビーイームが積極的に逃げを打ち、エコロデュエルは好位追走から徐々に迫りました。レース後半、エコロデュエルはネビーイームに並びかけると、2頭による激しいマッチレースを展開。ラストストレートで力強くネビーイームをねじ伏せ、見事1着となりました。タイムは4分46秒8。

勝利騎手・調教師のコメント

草野太郎騎手は「最後は熱くなりましたけど、思ったより冷静に乗れました。ネビーイームがこっちを見ながらくると思っていたら逃げたので、道中は『やられたかな』と思ったんですけど、（中山グランドジャンプから）メンコ（覆面）を外して一段パワーアップしましたし、この形でも結果を出してくれてよかったです。強いエコロデュエルを見せられてよかったです。障害レースも面白いなと思ってくれたらうれしいです。」と喜びを語りました。

岩戸孝樹調教師は「よかった。ホッとしました。いつになく盤石で強い内容でしたし、本格化してきたのかな。前走のレース中に目を外傷するアクシデントがあり、3週間くらい動かせない時期があって、この場に立てるかどうかが危ぶまれたときもあったんですけど、JRAの競走馬診療所の獣医さんがすごく献身的に見てくれて、本当に感謝したいですね。」と、勝利の裏にあった苦労と関係者への感謝を述べました。

エコロデュエルの今後

エコロデュエルは、来年3月の阪神スプリングジャンプ（GⅡ）から始動し、連覇がかかる4月の中山グランドジャンプ（GⅠ）に向けて調整される予定です。今回の勝利で、更なる飛躍が期待されます。

今回のエコロデュエルの勝利は、障害レースの魅力を改めて広めるものとなりました。今後の活躍にも注目が集まります。