ボクシング界の注目を集めた中谷潤人選手（27歳）とセバスチャン・エルナンデス選手（25歳）のスーパーバンタム級ノンタイトル12回戦。中谷選手が判定で勝利を収めましたが、その判定結果に海外メディアから厳しい意見が噴出しています。

激闘を制した中谷潤人、判定は3-0

現地時間27日、サウジアラビアで開催された試合は、中谷潤人選手が3-0（115-113×2、118-110）の判定でセバスチャン・エルナンデス選手を下しました。試合は序盤、中谷選手がペースを握る展開でしたが、中盤以降はエルナンデス選手が猛攻。驚異的なタフネスで前に出続け、中谷選手の右目を腫れさせるほどの激戦となりました。

海外メディアが指摘する「118-110」の判定

しかし、この判定に海外メディアからは疑問の声が上がっています。米専門誌「ザ・リング」の公式X（旧Twitter）では「118-110というスコアについてどう思う？」と問いかけ、議論を呼びました。

PFPランキング評価委員などを務めるアダム・アブラモビッツ記者は「118-110は笑えるな。どうだったかは分かっている」と辛辣なコメント。さらに「私の採点では引き分けだ。前半と後半で試合が分かれたが、終盤はエルナンデスの方がずっと優勢だった」と、自身の採点結果を明かしました。

また、米専門メディア「ボクシングシーン.com」のジェイク・ドノバン記者も「118-110でジュント判定は『薬物検査』に値する」と、判定の信憑性に疑問を呈しています。

中谷潤人選手は激闘を振り返る

試合後、中谷潤人選手は「（相手が）とても強かった。自分のボクシングキャリアでとてもいい経験になった」と、激闘を振り返りました。判定についてはコメントしていませんが、今回の判定騒動は、今後のボクシング界に大きな影響を与えるかもしれません。

試合の様子は、以下の画像で確認できます。