ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥選手（大橋）が、現地時間27日、サウジアラビアの首都リヤドでWBC世界同級2位アラン・ピカソ選手（メキシコ）との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めました。モンスターの異名を持つ井上選手が、見事に王座を守り抜きました。

試合の展開：井上の堅実な展開、ピカソの粘り強さ

試合は井上選手が堅実なスタイルで序盤から圧倒。しかし、ピカソ選手も手堅くガードを固め、ダウンを許さず、12ラウンドまで粘り強く戦い抜きました。井上選手は、ピカソ選手の予想外の奮闘に苦戦し、KOを狙いながらも決定的な一撃を逃しました。

井上尚弥選手の試合後コメント

試合後、井上選手は「ピカソ選手に申し訳ないが、もう少し差を見せたかった。倒し切りたかった思いはある。やりたかったボクシングはできなかった」と、勝利には満足しつつも、さらなる高みを目指す意欲を見せました。

ピカソ選手のその後：病院へ直行

一方、敗れたピカソ選手は、試合直後から体調が優れず、興行関係者によると病院に直行したため、試合後の会見には姿を現しませんでした。12ラウンドをフルに戦い抜いたピカソ選手の健闘は、多くのファンに感動を与えました。

今回の試合は、井上選手にとって、スーパーバンタム級での更なる挑戦へのステップとなるでしょう。今後の活躍に期待が高まります。