競馬ファンにとって、今年は「推し」の馬を応援する楽しみ方が増えています。レースでの劇的な逆転劇は、予想の的中以上に感動的ですよね。そんな競馬の世界に、新たな風が吹き始めています。

ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」がきっかけ？

TBS日曜劇場で放送されたドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』は、馬主の世界を舞台に、ワンマン社長と長年の秘書の姿を描き、大きな話題となりました。このドラマを通して、「馬主」という存在に注目が集まっています。

「『馬女』と呼ばれるのは少し抵抗がありますが、SNSでは若い女性ファンも増えています。『ウマ娘プリティーダービー』のようなゲームの影響も大きいですね。ドラマをきっかけに、さらに競馬に興味を持つ人が増えていくと思います。」と、30代の女性ファンは語ります。

馬主になるには？一口馬主とは？

競走馬を所有し、レースに出走させて賞金を得る「馬主」。競馬ファンなら一度は夢見るかもしれませんが、馬主になるには、年収や資産に厳しい条件が設けられています。一般的には、年収2000万円以上を数年以上継続し、多額の資産が必要とされています。

しかし、近年注目されているのが「一口馬主」です。一口馬主とは、競走馬の所有権を複数の人で分け合うことで、少額から馬主体験ができる仕組みです。これにより、これまで馬主になることが難しかった一般の人々も、気軽に競馬の世界に参加できるようになりました。

競馬は「投資」としても魅力的なのか？

競馬の世界は「血統」が重要です。名馬を親に持つサラブレッドは、1歳の時点で数億円の価値がつくこともあります。レースで馬主は、馬が出走し、観客は馬券を購入。その売り上げが賞金や運営費として還元されます。

競走馬が8着以内に入ると、馬主は賞金を得ることができます。賞金の内訳は、調教師10％、騎手と厩務員にそれぞれ5％、そして残りの80％が馬主の収入となります。つまり、競走馬は「投資対象」としての側面も持ち合わせているのです。

「競馬ファンなら一度は馬主になってみたいと夢見るものですが、現実的ではないですね。私はおとなしく『ウマ娘』でトランセンドちゃんを育てます。」と、一口馬主への参加を諦めるファンもいる一方で、ドラマやゲームをきっかけに、一口馬主への関心が高まっていることは間違いありません。

競馬は、単なるギャンブルではなく、「推し」の馬を応援する熱いドラマ、そして「投資」としての側面も持つ、奥深い世界です。ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』やゲーム『ウマ娘プリティーダービー』をきっかけに、新たな競馬ファンが誕生し、競馬界に新たな活気が生まれることが期待されます。