高齢者の入浴中の事故、交通事故の約3倍!冬のヒートショック対策を徹底解説
年末年始の寒さが厳しくなる季節、高齢者を中心に入浴中の事故が増加しています。なんと、交通事故死の約3倍もの方が、冬の入浴中の事故に巻き込まれているという衝撃的なデータが明らかに。急激な寒暖差によるヒートショックに注意が必要です。今回は、政府広報オンラインの情報をもとに、入浴中の事故を防ぐための対策をわかりやすく解説します。
高齢者の入浴事故、なぜ交通事故より多いのか?
厚生労働省の人口動態統計(令和5年)によると、65歳以上の浴槽内での不慮の溺死・溺水による死亡者数は6541人。一方、交通事故での死亡者数は2116人であり、高齢者の入浴事故は交通事故の約3倍も多いことがわかります。
冬場の入浴時に事故が多発する原因は、急激な温度差による血圧の変化です。暖かい部屋から寒いバスルームへ移動し、服を脱ぐことで血管が収縮し血圧が上昇。その後、浴槽に入り体が温まると血管が拡張し、血圧が急降下します。この急激な血圧の変化により、一時的に脳への血流が不足し、一過性の意識障害を引き起こしやすくなります。
特に65歳以上の高齢者は、血圧を正常に保つ機能が衰えているため、事故のリスクが高まります。血圧が不安定な方や、バスルームでめまいや立ちくらみを経験したことがある方は、特に注意が必要です。
入浴中の事故を防ぐ!今日からできる対策
安全に入浴するために、以下の対策を実践しましょう。
- 入浴前の準備:脱衣所を暖め、浴室の温度を上げてから入浴する。
- ゆっくりと体を温める:いきなり熱いお湯に浸かるのではなく、足先から徐々に体を慣らす。
- 長時間の入浴は避ける:15~20分を目安に入浴時間を短くする。
- 休憩を挟む:入浴中に体調が悪くなったら、すぐに浴槽から上がり休憩する。
- 水分補給:入浴前後にコップ一杯の水を飲む。
- 体調管理:体調が悪い時や、服薬中の場合は入浴を控える。
これらの対策を心がけることで、冬場の入浴中の事故を未然に防ぐことができます。大切な家族を守るために、ぜひ実践してみてください。
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