マンションvs戸建て:理想の暮らし方で決まる!見過ごしがちな駐車場代もチェック
家を買うとき、マンションと戸建て、どちらを選ぶか迷いますよね。長年「住みここちランキング」に携わってきた麗澤大学教授の宗健さんは、「最終的には、どんな暮らしがしたいか、何が好きか、で決まる」と話します。それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
「マンションvs戸建て」に決着はつかない?
持ち家か賃貸かという議論と同じように、マンションと戸建てにもそれぞれの意見があります。都心では資産価値が高いマンションが人気ですが、区分所有の合意形成の難しさが将来のリスクになるという声も。しかし、簡単にどちらが良いとは言えません。
持ち家か賃貸かであれば、買えるなら持ち家の方が有利なことが多いですが、マンションと戸建てには、どちらが良いという決まった答えはありません。その理由は主に以下の3点です。
- 場所による違い:地方によってはマンション自体がない場合があるため、戸建てとの比較ができません。
- 家族構成による違い:広い戸建てに住むには購入という選択肢しかない場合が多いです。ファミリー向けの賃貸マンションはあっても、戸建ては少ないため、比較が難しくなります。
- ライフスタイルによる違い:経済的な合理性だけでなく、個人の好みや暮らし方によって大きく左右されます。
マンションと戸建ての住み心地の違い
実際に暮らしてみると、マンションと戸建てには様々な違いがあります。主な違いを見ていきましょう。
建物の構造による住み心地の違い
マンションは共同住宅なので共有設備があり、戸建ては基本的に単独家族が暮らす建物なので専有部のみです。そのため、建物の構造による住み心地は大きく異なります。
マンションは上下左右に他の部屋があるため、断熱効果が高く暖かい傾向があります(角部屋や1階、最上階は除く)。一方、戸建ては断熱性能が向上してきましたが、マンションに比べると寒く感じることが多いです(古い戸建ては特に)。
戸建てはリフォームやリノベーションをしたい場合、サッシやドア、外壁など、全てを自分の意思で実行できます。しかし、マンションの場合は、室内は自由に手を入れられますが、窓やドアは共用部なので、断熱性能を上げようとしても自由に交換できません。そのため、リノベーションマンションでは2重サッシになっていることもあります。
また、見落としがちなのが駐車場代です。マンションの場合、駐車場代が別途かかることが多く、戸建てであれば駐車場を自分で確保できるため、長期的に見るとコストが変わってくることも考慮しましょう。
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