12月30日、静岡県富士山本宮浅間大社前から富士総合運動公園陸上競技場までの7区間、合計43.4kmにわたる富士山女子駅伝が開催され、城西大学が2時間22分35秒（速報値）で初優勝を飾りました。この勝利で、城西大学は全日本大学女子駅伝との2冠を達成しました。

息をのむアンカー争いを制し、全日本女王の底力を見せる

城西大学の1年生大西由菜選手は、2位でタスキを受け、「2冠できるのは城西大学しかないことと、4年生が最後なので、自分がアンカーを任せていただいていることを考えました」と強い決意を語ります。レース序盤で一度は首位に躍り出しましたが、5.7kmで逆転を許し、苦しい展開となりました。

「抜かれた瞬間、もうダメだと思いましたが、ラスト1kmくらいで先輩方がいてくれました。ここでやらないと一生後悔すると思いました」と、大西選手は熱い想いを胸に再び加速。7.2km付近で再び先頭に立つと、歓喜のフィニッシュテープを切りました。

各区で力走！チーム一丸での勝利

城西大学の勝利は、アンカーだけでなく、各区の選手たちの力強い走りによって支えられました。

各区の主な結果

• 1区:兼子心晴（4年）-ラストランで全力を尽くし、区間3位
• 2区:本間香（1年）-区間新記録の快走で首位に躍り出る
• 3区:本澤美桜（2年）-区間4位でつなぐ
• 4区:澤井風月（3年）-粘りの走りで区間9位
• 5区:金子陽向（4年）-主将として区間6位
• 6区:窪田舞（1年）-区間賞の走りで流れを引き戻す

また、4区には当日変更となった世古凪沙（1年）選手も、チームのために貢献しました。

赤羽監督の言葉

赤羽周平監督は「アクシデントもありましたが、カバーするために6人の選手たちがすごい走りをしてくれました」と、選手たちを称賛。「1年で2度も優勝を味わわせていただいて、学生たちには感謝しかありません」と喜びを語りました。

主将の金子陽向選手も「1年間みんなで一つになってここを目指してきました。日本一のキャプテンにしてくれたみんなには感謝しかありません」と、チームメイトへの感謝の気持ちを述べました。

この勝利は、城西大学にとって悲願の初優勝であり、全日本大学女子駅伝との2冠という偉業を達成しました。大西由菜選手の熱い走りと、チーム一丸となった粘り強い戦いが、感動的な勝利をもたらしました。