ルーブル美術館で強盗発生!現場に居合わせた記者が証言「テロかも…」ずさんな警備体制も浮き彫りに
2025年10月19日午前9時30分、フランス・パリのルーブル美術館で強盗事件が発生しました。現場に居合わせたFNNプライムオンラインの記者が、事件発生時の状況を詳細に証言しました。「テロかも、まずい」と家族を避難させた記者の目を通して、事件の全貌と、ずさんな警備体制が明らかになりました。
事件発生時の状況「地響きのような音と共に十数人が走り抜けてきた」
事件当時、記者は日本から旅行で訪れた両親と1歳の息子を連れてルーブル美術館内にいました。レオナルド・ダビンチの『洗礼者ヨハネ』を鑑賞していたところ、「ドドドドドドッ」と地響きのような音が聞こえ、十数人が全力疾走で走り抜けてきたそうです。
「テロかも」と危機感を抱き、家族を連れて避難を試みます。兵庫県の西宮神社の「開門神事福男選び」を思い出しながら、先頭を走る男性と目が合った瞬間、「逃げろ」というメッセージが伝わってきたと感じています。銃声は聞こえなかったものの、危機管理研修で学んだ「まずは命を守ることが最優先」という教訓を思い出し、冷静に避難行動に移りました。
混乱の中の避難誘導と美術館スタッフの冷静な対応
逃げる途中、後に現場と判明する「アポロンの間」につながる扉が閉まるのを目撃。館内には「ゴーーー」という異音が響き渡っていました。避難の際には、美術館スタッフが落ち着いて避難を呼びかけ、観光客もパニックにならずに整然と避難を進めていたとのことです。ベビーカーを利用していた記者一家は、同じくベビーカーを押していた人たちと共に別の動線に案内され、事故防止に配慮した対応が取られていました。
事件発覚からSNSでの情報拡散まで
事件発生から約30分後、パリ支局の同僚からルーブル美術館で強盗事件があったというツイートが届きますが、真偽は不明でした。事件発生からおよそ1時間後、ルーブル美術館がSNSで「本日、特別な事情により閉館いたします」と発表したことで、事件の詳細が徐々に明らかになり、世界中のメディアが事件を報じ始めました。
父親と娘は、「ゴーーーという何か響くような変な音が聞こえた、何か削っていたのではないか」と証言しており、強盗犯が美術品を盗む際に使用した工具の音ではないかと考えられます。
今回の事件は、世界的に有名なルーブル美術館で発生しただけに、その警備体制の脆弱性が浮き彫りになりました。今後の対策が急務となるでしょう。
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