城西大、富士山女子駅伝で劇的な初優勝!2冠達成の裏に隠された「思いの強さ」
12月30日、静岡県富士宮市で行われた全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)で、城西大学が2時間22分36秒という記録で初優勝を飾りました。10月の全日本大学女子駅伝での優勝に続き、学生女子駅伝2冠という快挙を成し遂げた城西大の勝利の裏側には、逆境を乗り越える選手たちの強い思いがありました。
苦難の連続もチームの絆が勝利を掴む
大会前、城西大は決して万全な状態で臨むことができませんでした。全日本大学女子駅伝で7区区間2位の好成績を収めた石川苺選手がヘルニアを発症しエントリーを断念。さらに、4区予定だった世古凪沙選手も当日発熱により急遽メンバー変更を余儀なくされました。主将の金子陽向選手も体調を崩し、不安が広がりました。
しかし、金子選手が語るように「城西大は誰かが苦しんでいる時に誰かがそれをカバーするような温かいチーム」。チームは困難な状況にも屈することなく、互いを支え合い、勝利を目指しました。
ルーキーたちの活躍とアンカーの魂
レースでは、1区の兼子心晴選手が好位置でタスキを繋ぎ、2区の本間香選手が区間新記録を樹立するなど、序盤から好調を維持しました。しかし、5区で金子陽向選手が後退し、大東大や東北福祉大に先行を許す展開となりました。
そんな中、ルーキーの窪田舞選手(6区)と大西由菜選手(アンカー)が真価を発揮しました。窪田選手は東北福祉大との激しい2位争いを制し、大西選手はラストスパートで首位を奪い返しました。特に大西選手の走りは、まさに“魂の走り”。一度は東北福祉大に首位を譲ったものの、チームメイトの声援を力に変え、再びトップに立つと、そのまま逃げ切りました。
監督と選手たちの言葉
赤羽周平監督は、選手たちの強い思いに脱帽。「今年度は、全日本と富士山での2冠を目標にスタートしました。選手たちの思いは本当に強かった。とにかく、選手たちの思いの強さが素晴らしかったです」と語りました。
大西由菜選手は、涙を浮かべながら「山の準備をしていた苺先輩が走れなくなって、みんな不安だったと思いますが、『由菜なら大丈夫だよ』と言ってもらえたことが力になりました」と、チームメイトへの感謝の思いを述べました。
2025年、城西大が学生女子駅伝の主役へ
持ちタイムや過去の実績を考慮すると、城西大が優勝する可能性は決して高くありませんでした。しかし、4年生を中心とした「絶対に勝つ」という強い思いが、数々の困難を乗り越え、劇的な勝利を掴み取ったのです。2025年、城西大が学生女子駅伝の主役として輝くことを期待しましょう。
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