紅白対抗!日テレ&フジが人気番組特化で勝負 大晦日特番の変遷を徹底解説
12月31日放送のNHK紅白歌合戦を筆頭に、各局が大晦日特番でしのぎを削る中、テレビ朝日の「ザワつく!大晦日」が4年連続で民放トップの視聴率を獲得しています。今年は、日本テレビとフジテレビが人気番組の企画を抜てきし、対抗姿勢を鮮明にしています。10代~30代の視聴者層を意識した各局の戦略を徹底的に解説します。
「ザワつく!」の強さ 7年連続登場で盤石の体制
テレビ朝日の「ザワつく!大晦日」は、長嶋一茂さん、石原良純さん、高嶋ちさ子さんのトリオが世間をザワつかせている社会現象について独自の視点でトークを繰り広げる人気番組です。今年は「ザワつく!大晦日ドラマもやって大騒ぎSP」「ザワつく!音楽会昭和歌謡ライブで!年越しSP」と題し、スペシャルドラマや昭和歌謡ライブなど、内容をさらにパワーアップさせています。昨年は第2部の世帯平均視聴率が12.7%を記録し、民放トップを独占しました。
日テレ、老若男女に響くコンテンツへシフト
「ザワつく!」が台頭する前は、日本テレビが11年連続で民放1位を獲得していました。かつては「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ」が人気を博していましたが、2020年に休止。近年は、幅広い世代が楽しめるコンテンツへとシフトしています。2023年には「伊東家の食卓」が復活し、昨年は「ぐるぐるナインティナイン」の人気コーナー「グルメチキンレース・ゴチになります!」が大晦日に初登場しました。今年は、人気企画「有吉ゼミ」から生まれた「ヒロミが解決!八王子リホーム大晦日SP」を放送。ヒロミさんのDIYテクニックに注目が集まっています。
フジテレビ、若年層をターゲットに「新しいカギ」特番
フジテレビは、2021年まで格闘技イベント「RIZIN」を定番としていましたが、2022年からは3年連続でバラエティー「逃走中」を放送。今年は、霜降り明星さん、チョコレートプラネットさん、ハナコさんがレギュラーを務めるお笑いバラエティー「新しいカギ」の特番を抜てきしました。メインとなる「カギダンススタジアム」では、高校生たちがダンススキルを競い合い、若年層をターゲットに据えています。
TBS、スポーツ&バラエティーで勝負
TBSは、かつて格闘技や大型スポーツ番組「KYOKUGEN」で人気を博していましたが、近年はバラエティー番組も制作。2023年からはスポーツ番組に回帰し、「大晦日オールスター体育祭」を開催。昨年は木村拓哉さんが総合優勝し、大きな話題となりました。今年は、人気コンテンツ「SASUKE」や「赤坂5丁目ミニマラソン」など、アスリートや俳優陣が挑戦する内容となっています。
テレビ東京、伝統と新企画の融合
テレビ東京は、半世紀以上続く歌番組「年忘れにっぽんの歌」と、9年連続の「孤独のグルメ2025大晦日スペシャル」を放送。両番組ともに、一部生放送を実施し、力を入れています。
各局が趣向を凝らした大晦日特番。紅白歌合戦と合わせて、どの番組が視聴者の心を掴むのか、注目が集まります。
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