「魂と一緒に帰ってくる」海外で亡くなった日本人の遺体を故郷へ 国際霊柩送還士・木村利惠さんの仕事
海外で予期せぬ事故や病気で亡くなった日本人。その遺体を、日本で待つ家族の元へ送り届ける国際霊柩送還士という仕事をご存知でしょうか?今回は、その最前線で活躍する木村利惠さんに、仕事の裏側や、ご遺族への想いについてお話を伺いました。
元主婦が挑む、時間との戦い
木村さんは、もともと普通の主婦だったといいます。きっかけは、勤務先の葬儀社で国際霊柩送還の業務に携わったこと。2003年には、日本初の民間による国際霊柩送還専門会社アムズコーポレーション(現エアハース・インターナショナル)を設立し、代表取締役社長に就任しました。年間平均250体もの遺体・遺骨の送還に携わるその活躍は、書籍『
夜中の電話も厭わない、迅速な対応
「人が亡くなれば、時差が何時間あろうと待ったなしですから。」と木村さん。夜中に海外の在外公館から電話がかかってくることも珍しくありません。海外で事故死された場合、本来は保険会社が中心となって手続きを進めますが、対応がスムーズにいかないケースもあるようです。木村さんは、そんな時にもご遺族からの相談を受け、信頼できる人脈を総動員して事務処理を円滑に進めます。
ご遺族の安心のために、時には「叱咤激励」も
現地の警察や外務省、保険会社とのやり取りは、時間と手間がかかる煩雑な業務です。木村さんは、相手が電話に出てくれなかったり、メールの返信が遅かったりしても、諦めずに動いてもらいます。「亡くなった方とご遺族のためなら怖い相手なんかいません」と語るその姿勢は、まさに使命感に燃えているかのようです。ご遺体の状況、日本への到着予定、その後の流れなどを、ご遺族に正確に伝えることが、何よりも大切だと考えています。
「死という究極の悲しみ」に寄り添う
木村さんの仕事は、単なる事務手続きではありません。「死という究極の悲しみ」に沈むご遺族に寄り添い、少しでも心の負担を軽減すること。それが、この仕事の最大のやりがいだと木村さんは語ります。海外で大切な人を亡くされた方が、少しでも早く、故郷で安らかに眠れるよう、木村利惠さんの献身的な活動は続いています。
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