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限界の中で命をつなぐ。保護団体「ワタシニデキルコト」と子猫ぐんたが起こした奇跡

投稿日:2026年02月12日

寒い雨の夜、母猫のいない状態で発見された生後2~3週間の子猫「ぐんた」。自力でミルクを飲めず、排泄もできない重体だったぐんたの命を救ったのは、一般社団法人動物支援団体「ワタシニデキルコト」(以下、ワタデキ)の活動でした。今回は、ワタデキの活動現場から、命の最前線で起きている現実と、小さな命をつなぐことの本当の意味を伝えます。

「助けたい」だけでは救えない、保護団体の現実

ワタデキを立ち上げた坂上知枝さんは、「人間の世界で暮らす動物たちが、心身ともに健やかで、そして穏やかでいられる社会を実現したい」という強い思いを持っています。しかし、保護活動の現場は決して華やかではありません。人手も資金も限られる中、それでも「助けたい」という気持ちだけで活動を続けています。

「相談してくる人に、一時的な保護や病院に連れて行くこと、その医療費の負担なども含めてどこまでできるかと聞くと、『可哀想だから保護しただけなのに私が負担するのですか?私はただ動物が好きなだけなのに』と言われるのですが、私たちも相談者さんの立場と変わりません。ただ、保護した命には責任が生じ、その責任を負うことが活動に繋がっているのです。」と坂上さんは語ります。

ワタデキに限らず、ほとんどの保護団体はギリギリの状況で活動しています。全ての動物を救いたい気持ちはあっても、現実には難しいのが現状です。それでも、坂上さんは「原則として通報者には、保護した犬猫は自分で世話をするか、または預かり先を探し譲渡に繋げてもらう」と言いながらも、小さな命が危険にさらされている場合は、迷わず保護活動に動きます。

ぐんたの物語:雨の夜に繋がった命のリレー

ぐんたの保護主は、できる限りのことをしてくれましたが、知識や経験が足りず、ぐんたの命は風前の灯でした。そんな状況で、ワタデキの坂上さんに連絡が入り、ぐんたの保護が決まりました。

寝ずに続く授乳や排泄ケア、そしてようやく自力でミルクを飲み、走り回るまでに成長したぐんたの姿は、小さな奇跡そのものです。ぐんたの命を救ったのは、保護主からワタデキメンバーへ、そして坂上さんへと繋がった命のリレーでした。

「放っておけない」という想い

坂上さんの保護活動の根源にあるのは、「放っておけない」という強い想いです。負傷猫や飼育放棄の犬など、多くの動物たちを救ってきました。自宅には、行先の決まらない子や、譲渡が難しい子たちが何匹もいます。多頭飼育崩壊現場からレスキューされた重度の水頭症の猫や、骨が脆く何度も骨折を繰り返す猫、近親交配の結果、先天性の疾患を抱えた犬など、様々な困難を抱えた動物たちが、坂上さんのもとで穏やかな日々を送っています。

「個人で保護をしていた時、ママ友に『いつもえらいね。私も可哀想だとは思うけれど、自分の生活に支障をきたすから見て見ぬふりをするわ』といわれて、そんな考えの人がいるのだと逆にびっくりしたことを覚えています。」と坂上さんは振り返ります。保護活動をする上で、価値観のずれに直面することも少なくありません。

しかし、ぐんたの保護主はできることを精一杯行い、ワタデキに育成費の一部として寄付もしてくれました。小さな命を救うために、一人ひとりができることをすることが大切だと、ぐんたの物語は教えてくれます。

ワタシニデキルコト:https://watashinidekirukoto.jp/

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